「成長に良い」とされている栄養補助食品を勝手に比較

Googleなどで「身長を伸ばす」と検索すると、上位に表示されるようなサイトでは必ず「身長を伸ばすためのサポートとなる栄養補助食品」が紹介されていると思います。この記事では実際にそれらの商品に含まれている栄養成分やその効果について、私なりに比較し、意見を述べています。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。

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★当記事の目次

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★「成長に良い」とされる栄養補助食品の成分比較表

まずは商品を羅列し、その成分をそれぞれ比較してみます。尚、内容は公式サイトに記載されている情報や、その商品を紹介しているサイトなどを参考にしています(2016年現在の数値)。なので、分からない部分に関しては空欄にしてあります。また小数点以下も四捨五入している部分があります。間違っている部分もあるかもしれないので、あくまで参考程度に。


商品名 エネルギー 炭水化物 脂肪 蛋白質 ナトリウム ビタミン ミネラル等 その他
ロート製薬 セノビック・プロテインin バナナ味(20g当たり) 79kcal 14g 0.9g 4.1g 20-200mg B1:0.55mg、B2:0.34mg、B6:0.64mg、D:2.8μg カルシウム:260mg、鉄:6mg 1袋1300円前後
ロート製薬 セノビック・ミルクココア味(20g当たり) 78kcal 17g 0.6g 1.5g 17-170mg B1:0.71mg、B2:0.34mg、C:57mg、D:2.8μg、E:5mg カルシウム:260mg、鉄:6mg 1袋1300円前後
ロート製薬 セノビック・いちごミルク味(20g当たり) 78kcal 19g 0.22g 0.22g 1.2-12mg B1:0.55mg、B2:0.34mg、C:65mg、D:2.8μg カルシウム:260mg、鉄:6mg 1袋1300円前後
ロート製薬 セノビック・ヨーグルト味(20g当たり) 78kcal 19g 0.1g 0.18g 0.89-8.9mg B1:0.55mg、B2:0.34mg、ナイアシン:7mg、D:2.8μg、K:25μg カルシウム:260mg、鉄:6mg 1袋1300円前後
ロート製薬 セノビック・ポタージュ味(20g当たり) 73kcal 15g 0.48g 1.9g 160-1600mg B1:0.55mg、B2:0.34mg、B6:0.64mg、ナイアシン:7mg、D:2.8μg カルシウム:260mg、鉄:6mg 1袋1300円前後
ネスレ ミロ オリジナル(15g当たり) 60kcal 10.2g 1.6g 1.2g 16mg B2:0.3mg、B6:0.4mg、B12:0.64μg、ナイアシン:4.6mg、D:1.7μg カルシウム:220mg、鉄:3.2mg 約30食分で700円前後
コドモノミカタ スクノビ(1食分) 14.3kcal 1.29g 0g 2.24g 4mg前後 B1:0.6mg、D:76μg、その他A、C、B2、ナイアシン等を含むとされる。 鉄:2.5mg。その他カルシウム等を含むとされる。 スピルリナ、アルギニン、プラセンタ、アルファGPC、クエン酸等を含むとされる。1ヶ月分2000円前後
アスミール(6g当たり) 21.4kcal 4.28g 0.35g 0.29g mg A:315μg、B1:0.85mg、B2:0.92mg、B6:1.23mg、B12:1.82μg、ナイアシン:13.1mg、C:60mg、D:3.8μg カルシウム:488mg、マグネシウム:75.5mg、鉄:6.38mg、亜鉛:2.1mg アルギニン:0.6mg、プラセンタ:0.6mg、その他DHAを含むとされる。1ヶ月4102円
のびのびスムージー(15g当たり) kcal g g g mg B1:1.3mg、B2:0.79mg、B6:0.62mg、B12:1μg、C:36.7mg、D:2μg、E:6.28mg カルシウム:400mg、鉄:11.8mg、亜鉛:0.05mg アルギニン:70mg(0.07g)等を含むとされる。1ヶ月7380円
Dr.Senobiru(1包当たり) kcal g g g mg B1、B2、B6、B12、D等を含むとされる。 スピルリナを含む事からカルシウム等のミネラルは含まれると思われる。 アルギニン:2500mg(2.5g)、クエン酸:2100mg(2.1g)。その他オルニチン、シトルリン、コラーゲン、スピルリナ、卵黄、アルファGPC等を含むとされる。1ヶ月9800円
カラダアルファ(10粒当たり) kcal g g g mg C:50mg、その他βカロテンを含むとされる。 スピルリナ(800mg=0.8g)、ヒジキ(260mg=0.26g)、アクアミネラル(330mg=0.33g)を含む事から、カルシウム等のミネラルを含むと思われる。また亜鉛を13.5mgを含むとの事。 コラーゲン520mg(0.52g)の他、アルギニン、スピルリナ、ヒジキ、アクアミネラルを含むとされる。1ヶ月6000円
MAXGPCα(6粒2.26g当たり) 6.22kcal 1.08g 0.12g 0.21g 1.62mg B1:0.55mg、B2:0.6mg、B6:0.65mg、B12:1.2μg、ナイアシン:8mg、パントテン酸:2.3mg、葉酸:100μg、ビオチン:15μg、D:1.7μg カルシウム:205mg、マグネシウム:96mg、亜鉛:2.64mg等 コラーゲン:520mg(0.52g)、アルギニン:100mg(0.1g)、アルファGPC:180mg(0.18g)の他、様々な必須アミノ酸を含むとされる。1ヶ月9720円
スリーエーライフ せのびーる kcal g g g mg B1、B2、B6、C、D等を含むとされる。 カルシウム、マグネシウム、鉄分等を含むとされる。 バリン、ロイシン、イソロイシン、アルギニン等を含むとされる。1ヶ月4104円
ノビルン(2粒3.6g当たり) 9.62kcal 1.85g 0.14g 0.37g 3.41mg B6:0.95mg、D:1.7μg。その他Kを含むとされる。 カルシウムの他、スピルリナを含むためその他にミネラルも含むと思われる。 オルニチン、シトルリン、アルギニン、アルファGPC等を含むとされる。1ヶ月6900円
カルシウムグミ(6粒当たり) 23kcal g g g mg D:1.9μg カルシウム:233.8mg、マグネシウム:66.3mg、亜鉛:1mg、その他マグネシウムを含むとされる。 コラーゲン:600mg(0.6g)等を含むとされる。2箱セット注文で8208円
スクスクカルシウム(4g当たり) 6.68kcal g g g mg D:2.98μg。その他A、B、B12、C、Eを含むとされる。 カルシウム:226mg、マグネシウム:34.7mg、亜鉛:1mg コラーゲン:600mg(0.6g)の他、オルニチン、アルギニン、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、リジン、クエン酸等を含むとされる。2箱セット注文で8208円

1日における栄養素の摂取量目安(参考リンク→グリコ - 食事摂取基準 エネルギー 炭水化物 脂肪 蛋白質 食塩相当量 ビタミン ミネラル その他
小学校高学年以降20代までの栄養摂取の目安。ただし運動量や筋肉量などにより大きく左右されるため、必ずしも正しいとは限らない。 基礎代謝量×身体活動レベル(下記) (炭水化物量g×4/総エネルギー×100)の50〜65% (脂質量g×9/総エネルギーkcal×100)の20〜30% 最低でも体重kg×1g程度 6〜8gが上限と言われている(ナトリウム量mg×2.54/1000=食塩相当量) A:600〜900μg、B1:1〜1.5mg、B2:1.4〜1.7mg、B6:1.2〜60mg、B12:1.8〜2.5mg、葉酸:180〜900mg、C:100mg以上、D:4.5〜90μg、E:5.5〜7.5mg、K:120〜160μg。 カリウム:2〜3g、カルシウム:1〜2.5g、マグネシウム:200〜350mg以上、リン:1〜3g、鉄:10〜50mg、亜鉛:7〜10mg、銅:0.7〜1mg。他については不明。 例えばアルギニンなどでは摂取量の目安が紹介される事もあるが、必須栄養素以外では根拠は不明。また1g=1000mg、1μg=0.001mgであり。単位を変える事で多く見せる事ができ、その点には注意する。


★摂取目安を参考にする際に注意すべき点

ここでは前述の表の一番下にある「1日における栄養素の摂取量目安」について、注意すべき点を簡単にまとめています。尚、この目安はあくまで国や健康に関する提言を行っている団体が定めた「心身の健康に必要な1日の摂取量の目安」です。身長を伸ばすとなるとまた別の話になるので、その点には注意しましょう。


●炭水化物・蛋白質・脂質の必要量はあくまで目安であり、基礎代謝量、運動量、及び筋肉量などによって大きく変わる場合があります。俗に言われるのが、蛋白質の摂取量は体重kg×2g、炭水化物の摂取量は3倍程度、脂肪の摂取量は蛋白質の摂取量×4と炭水化物の摂取量×4を足し、それを総エネルギーから引いた残りを9で割る事で出ます。

●ここで言う「総エネルギー」とは「基礎代謝量×身体活動レベル」の事で、それが炭水化物・蛋白質・脂肪を合わせた摂取量の目標になります。ちなみに「基礎代謝量」とは「BMIが22となる体重×基礎代謝基準値」から算出、また「BMIが22となる体重」は「身長(m)×身長(m)×22」、「基礎代謝基準値」は「男性の20代が24、30〜40代が22.3、50代〜が21.5、女性の20代が22.1、30〜40代が21.7、50代〜が20.7」、「身体活動レベル」は運動量に応じて「低が1.5、普通が1.75、高が2」となっており、これらを当てはめて計算する事で求める事ができます。

●脂肪の中には人体にとって必須とされる必須脂肪酸があります。よってただ単に目安の量を目指すだけでは不十分です。

●蛋白質の中にも人体にとって必須とされる必須アミノ酸があります。よってただ単に目安の量を目指すだけでは不十分です。

●通常、炭水化物という分類は、糖と食物繊維の両方を意味します。そのためここで言う炭水化物とは特に糖の事を意味しています。

●塩分(ナトリウム)の摂取量もあくまで目安です。「塩分」と聞くと制限をした方が健康に良いというイメージが強いのですが、気温の高い時期や激しい運動習慣のある人では不足する事もあります。そのような人では過度な制限は不要です。ちなみにナトリウムは骨にも必要で、長期的なナトリウムの不足は骨を脆くします。

●ナトリウムの摂取量が増えればカリウムの必要量も増えます。またカリウムの摂取量が増えればナトリウムの必要量も増えます。どちらか一方を制限したり、意識的に摂取したりせず、バランスを考えましょう。

●各種水溶性ビタミン(ビタミンB群とビタミンC)の摂取量もあくまで目安です。水溶性ビタミンは長期間体の中に蓄えておく事ができないので、過剰摂取を心配せず、意識的に摂取しても問題は少ないと思われます。ただし補給の際は一度に大量摂取するのではなく、小分けにして摂取する方が効率良く吸収できます。特にビタミンCの摂取量はこれでは全くと言って良いほど足りません。1回1g、1日数gを摂取すべきです。

●脂溶性ビタミンは蓄積しやすく過剰摂取のリスクが心配されますが、ビタミンAとビタミンE以外、すなわちビタミンDとビタミンKに関しては重篤な副作用はなく、過度な心配は不要と思われます。またビタミンDは紫外線から、ビタミンKは腸内で合成する事もできますが、それだけでは不足する事があります。意識的な摂取が必要です。尚、脂溶性なので脂肪及び油と一緒に摂取する事で吸収率が高まります。

●ビタミンAには動物性の食品に含まれるレチノールと、植物性の食品に含まれるβ-カロテンがあります。ビタミンAは過剰摂取のリスクが心配されますが、β-カロテンはレチノールが不足した時に必要に応じて使われるため、過剰摂取のリスクがないと言われています。ただしレチノールと比べると効力が弱く、β-カロテンだけではビタミンAが不足する可能性があります。

●ビタミンEは食品からの過剰摂取はめったにないですが、サプリメントの場合には十分に注意しましょう。尚、ビタミンEは他の抗酸化物質と一緒に摂取する事で抗酸化機能を安定化させる事ができます。特に酸化は蛋白質の合成を邪魔します。摂取するのであればビタミンAやビタミンCを一緒に摂取すると良いでしょう。

●ビタミンDはカルシウムの吸収を促しますが、実は免疫力を高めてくれる効果もあります。そのため最近では1日の上限量が増えてきているようです。

●マグネシウムは元々の吸収率が悪く、意識的な摂取が必要です。ただしサプリメントの場合、下痢のリスクがあるので注意が必要です。またカルシウムはマグネシウム以上に必要量が多く当然意識的に摂取、更に亜鉛も運動習慣や発汗によって不足しやすいので重要です。一方、リンは加工食品に多く含まれており、過剰摂取するとカルシウムの吸収を阻害するので注意します。ただしリンは骨に必要なミネラルでもあり、過度な制限は逆効果です。

●貧血と聞くと鉄をイメージしますが、鉄だけでは貧血予防はできません。銅・ビタミンB群・ビタミンCを一緒に摂取する必要があります。それに加え蛋白質も重要です。



★これらの商品についての比較・意見等

これはそれぞれの商品に含まれている成分と、1日に摂取すべき量の目安を比較すれば分かる事ですが、いずれも「成長に良い」という事を売りにしている割には、大して栄養価が高くなかったり、含まれている成分が不明、あるいはどの成分がどれだけ含まれているかについて、情報が不足しているものばかりだという印象を受けます。

また実際に含まれていると判明している栄養素に関しても、そこまで特別なものではなく、一般の食品あるいは市販のサプリメントでも十分に補給できるものばかりです。そう考えると、それらの商品を紹介している多くの記述が「誇張表現」であるという事がよく分かると思います。何か新しい商品を利用する場合、よく見極めてから利用するべきでしょう。尚、これは身長を伸ばす事に限らず、例えばダイエットや筋トレなんかでも同じです。こちらが知識をつければ少なくとも表面上の情報に騙される事は減ります。

それとこれはネガキャンとかではないのですが、それらを踏まえて更に考えてみると、例えばセノビックやミロなどのような有名企業が販売している商品、あるいは世間に比較的認知されているような商品の方が、詳細に成分を載せているので多少の信用はできると思います。ただし前述の表を見てみると、そのセノビックやミロでさえも「ほぼ炭水化物を摂取するための飲み物」という事が分かり、それを利用するなら普通にプロテインを飲んだ方がマシだという事も分かると思います。特にセノビックなんて「背伸びっく」という名前をつけているぐらいですから、そんな栄養価だと色々まずいんじゃないかと個人的には思います。おそらく知っている人は買わないでしょうね。

有名企業も有名ブランドの商品も、そうやって「摂取量の目安」が分からない人にたくさん買わせている、だからこそ儲かっていて、それに関する業界の商売も成り立っていて、それによって経済が回っているんだろうなぁという・・・何というかそういう世の中の仕組みに凄く悲しくなります。


そしてこれは個人的な意見なのですが、高額な商品、あるいは有名な商品を利用する事によって得られるメリットの多くは、「高いお金を払って利用しているのだから効果も高い」「多くの人が利用しているものだから効果も信用できる」と思い込む事による「プラシーボ効果」によるものが大きいと思います。つまり実際には大した効果がなくても、強く思い込む事によって「効果が出た」と勘違いしたり、実際にその勘違いによって効果が強く出てしまったりという事があり得るのです。またそれによってはその商品以外の影響による効果でも、その商品による効果だと自分に都合良く考えてしまう事も多く、実際にはその商品にはないような効果も出やすいそうです。一方、逆に安価な商品では「これって本当に効果があるの?」と疑って利用する事が多いですから、そのようなプラシーボ効果は出にくいと言われています。

しかしながら、実は安価な商品でもプラシーボ効果を起こす事が可能です。特に「どのような役割があるどの栄養素を、1日にどれだけの量摂取すれば良いか」という事をあらかじめ知っていれば、その栄養素の効果を強く信じる事で、その栄養素を含むサプリメントのプラシーボ効果を得る事ができます。

例えば亜鉛は成長ホルモンの分泌に必要ですよね。その亜鉛の作用を元々知っていて、かつ亜鉛の1日に摂取すべき量を知っていれば、「その必要量を摂取できる亜鉛のサプリメントは他のサプリメントよりも効果があり、それを飲む事で、成長ホルモンが分泌され、身長が伸びる」と強く信じ込む事ができる訳です。それさえできれば前述したような商品に頼る必要もなくなります。自分で判断して商品を選ぶ事ができるので騙されにくくもなります。参考記事→身長を伸ばすためにオススメのプロテインとサプリメント

もちろんどんな商品、どんなサプリメントを利用するのかについては個人の自由なのですが、何の根拠もなく「効果が出る」と強く信じ込んでしまう人ほど、「それを利用するだけで効果が出る」と勘違いし、それを摂取するだけで満足し、他が疎かになってしまう事も多いです。そういう人は実際本当に効果のあるサプリメントを摂取したとしても、他がそれを打ち消してしまい、その効果が実感できない事もよくあります。それではその商品を利用しないよりマシ程度の結果しか得られません。

利用する食品あるいはサプリメントの効果をより実感するためには、例えば牛乳のガブ飲みに代表されるように「効果があるとされる事でも、一つの事に固執しない」という事を強く意識するべきでしょう。特に当ブログでは「生活習慣全体を改善する事が重要」という事をテーマとして掲げています。食事だけで何かが変わったり、特定の商品を利用するだけで良くなったら誰も苦労しません。それだけで満足するでのはなく、運動や睡眠など生活習慣全体を見直しましょう。



参考記事一覧

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