男性ホルモン・女性ホルモンそれぞれの作用について考える

男性では男性ホルモンが、女性では女性ホルモンが分泌されるというイメージがあります。しかし男性でも女性ホルモンは分泌されており、また女性でも女性ホルモンは分泌されています。男性での女性ホルモン、女性での男性ホルモンはその量は少ないですが、バランスを整えるために重要と言われています。この記事ではそんな男性ホルモンと女性ホルモンについて私なりに考えた事を書いています。ご興味のある方は「続きを読む」よりどうぞ。

★当記事の目次

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★女性ホルモンについて考えよう

●女性ホルモンとは?その役割について簡単に

女性ホルモンは大きく2つに分ける事ができます。それが「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」です。

この内、卵胞ホルモンとは「エストロゲン(エストラジオール、エストリオール、エストロン等)」の事、黄体ホルモンとは「ジェスタージェン(プロゲステロン、17-ヒドロキシプロゲステロン、プロゲスチン等)の事で、それぞれの総称を意味しています。一方、「女性ホルモン」と言うと、この中ではエストロゲンの事を指す事が多く、最もよく名前を聞きます。またプロゲステロンも、エストロゲンほどではありませんがよく聞く名前の一つで、これも女性ホルモンの代表例です。

ここでは特にエストロゲンについて説明していきます。「女性ホルモン」と聞くと思春期以降に分泌されるイメージがあります。しかし実際にはエストロゲンは思春期以前も分泌されており、その蓄積が思春期のスイッチになると言われています(卵巣の成熟などが関係している)。例えばエストロゲンには、脂肪の代謝を促し全身(特に胸)に脂肪をつきやすくしたり、体毛(主に髪の毛以外)を薄くしたり、声を高くしたり、皮膚を薄くしたり、骨の骨端線を閉鎖させるなどの作用があります。女性は男性よりも当然女性ホルモンの分泌量が多いので、そうして思春期を迎えると、それらの作用が強く現れます。

「身長を伸ばす」という点で言えば、そのように女性ホルモンには骨端線を閉鎖させる作用があるので、早期の女性ホルモンの分泌は確実に身長の伸びに悪影響を及ぼします。女性ホルモンの分泌量が多く、分泌量の増える思春期を早く迎える女性ほど、その影響が強く出やすいです。このため女性が身長を伸ばすためには、男性以上に規則正しい生活習慣が必要になります。ちなみにプロゲステロンの方は、主に妊娠・出産に関わる機能に関与しており、思春期以前は殆ど分泌されません。

その他、エストロゲンにはカルシウムの代謝を促す作用もあり、骨のカルシウム含有率に深く関与しています。特に女性はいわゆる「更年期」を過ぎると、女性ホルモンの分泌量がガクッと落ちる事で知られていますが、実はこのため、女性は男性よりも、将来骨粗鬆症になるリスクが高いと言われています。また女性の場合、若い頃にダイエットを繰り返している人も多く、それによる慢性的な栄養不足が年齢を重ねた後になって出てくる事があります。つまり若い頃の無理なダイエットは、将来骨粗鬆症になるリスクを更に高めます。



●ダイエットによって女性ホルモンの分泌が悪くなる?

女性が思春期を迎え、女性ホルモンの分泌量が増えると、脂肪の代謝が大きく変化し、全身(特に胸)に脂肪がつきやすくなります。これは思春期以降の女性ではごく自然に起こる事であり、それに逆らう事は誰にもできません。しかし多くの女性はその見た目の急激な変化に耐えられず、食事制限に頼った無理なダイエットを繰り返します。その結果、意図せずに、思春期前後に起こる体の反応に対して逆らうような形になってしまうのです。それによって女性ホルモンの材料が減れば、当然その分泌は不安定になります。

特に女性ホルモンは脂肪の一種である「コレステロール」から作られています。ダイエットによって過度に脂肪を制限すると、コレステロールの材料が不足したり、脂肪の代謝に必要な必須脂肪酸のバランスが崩れる事があります。例えば一般的に脂肪の多い人は胸も大きいです。これはもちろん胸が脂肪だからなのですが、実はそのように脂肪が女性ホルモンの材料になっているという事も理由です。ダイエットを行えば確かに脂肪は落ちます。しかし脂肪が落ちれば筋肉が落ち、基礎代謝が低下します。それは長期的にはデメリットが大きいです。もしダイエットを行う場合、脂肪をある程度維持し、女性ホルモンを分泌させながら、筋肉をつける必要があるでしょう。

また女性ホルモンは「メラトニン」という別のホルモンの影響を受けています。実はこのメラトニン、性ホルモンの分泌を制御する役割があり、これによって性成熟を抑制し、いわゆる「早熟」を防いでいると考えられています。その分泌は当然身長の伸びにも大きく関係しています。特にメラトニンは元々は睡眠に関わるホルモンです。そのため睡眠習慣が崩れると、メラトニンの分泌が悪くなり、女性ホルモンの分泌が崩れ、思春期を早くに迎えてしまう可能性があります。無理なダイエットはそのリスクを高めます。

尚、このメラトニン、動物性の食品に多く含まれている必須アミノ酸の一種「トリプトファン」から作られています。ダイエットではこの動物性の食品を制限する事が多いですよね。それも女性ホルモンの分泌量に大きく関係しています。



●女性の「異性」に対する興味・関心の強さ

思春期前後におけるホルモンバランスの急激な変化には、前述のように睡眠習慣の改善が最も効果的です。しかしいくら規則正しい睡眠習慣を続けていても、思春期以前から「性に関する興味」が強く出ると、抑えが効かなくなり、自ら思春期へ向かってしまいます。

特に女性は男性よりも成長が早く、小学校高学年で既に大人びて見えます。これは性ホルモンの分泌量が増える時期が男性よりも早い事が理由なのですが、それに伴う「異性への関心」がそれを更に加速させます。例えば誰と誰が付き合っているとか、誰が誰の事を好きだとか、そういう話は男子同士ではあまりしないように思いますが、女性ではそういう会話を既に小学生の頃から積極的にしています。

また女性は同性同士で同調しやすく、女性だけでグループを作り、その中でも頻繁に意見交換をします。そのため異性に関する会話(恋愛関係や人間関係などの情報交換)を交わす機会は、おそらく男性よりも多いと思います。いわゆる「女子会」なんかはまさにその象徴で、女性は男性と比べ、そうして同性同士で会話をする頻度が高く、その中では性に関する意見・知識の交換を活発に行う事ができます。当の女性はあまり意識していないかもしれませんが・・・。

そうして「性に関する会話」を通じて情報交換を繰り返す事では、自然と性に関する知識を得る事ができ、実はそれが早期の「性教育」の役割も果たしています。ですのでそれを「悪い」と決め付ける事はできません。しかし前述したように女性ホルモンには骨にある骨端線を閉鎖する作用があるので、性に関する興味関心が強くなると、早い時期に女性ホルモンが分泌され、身長の伸びが止まってしまう可能性があります。そうなれば例えば足が短くなったり、急激に思春期へ向かう事で、余計に脂肪の代謝が悪化し、胸が萎んだり、精神的に不安定になったり、あるいは性機能の未発達などが起こる事も考えられます。ダイエットがそれを更に加速させるのは前述した通りです。

思春期に限らず、日本人は集団主義が強い民族ですので、周囲の視線を常に気にしています。しかしその「気にし過ぎ」が、思春期を不安定化させます。思春期はどうしても注意散漫になり、周囲の事が気になります。しかし他人の事なんて後からいくらでも考えられます。自分の「いま」と「これから」が一番大事です。何か一つでも良いので、時間を忘れるほど集中する事ができるような事を見つけましょう。



★男性ホルモンについて考えよう

●男性ホルモンとは?その役割について簡単に

男性ホルモンとは「アンドロゲン」というホルモンの事です。またアンドロゲンはテストステロン、デヒドロテストステロン(DHEA)、アンドロステロンの総称で、それら全てが男性ホルモンです。ただし「男性ホルモン」と言うと、大抵の場合「テストステロン」の事を指す事が多いです。これは男性ホルモンの中でもテストステロンの持つ作用が強いからです。ここではそんなテストステロンについて説明していきます。

テストステロンが分泌されると心身に男性的な特徴が現れます。例えば筋肉が成長しやすく(筋トレによる効果が出やすくなる)なったり、骨格が大きくなったり、性欲を感じたり、闘争心を高めたり、体毛(特に髪の毛以外)が濃くなったり、声が低くなったり、皮脂を分泌したりします。当然女性よりも男性の方が分泌量は多いので、男性ではそれらの作用が強く現れる事になります。

一方、テストステロンは女性にも存在するホルモンです。一般人レベルでは女性ホルモンに対して拮抗し、バランスを整える役割を持ちます。しかし例えばトップレベルのスポーツ選手になると、女性でも男性ホルモンが優位に働いて「男性化」する事があり、男性ほどではありませんが、筋肉が付きやすくなったり、体毛が濃くなったり、闘争心溢れるような性格になる事があります。これによって運動能力を大きく向上させる事もできます。

ちなみにテストステロンのような男性ホルモンには、女性ホルモンのような「骨端線を閉鎖させる作用」はありません。むしろ男性ホルモンには骨格的に体を大きくする作用があり、骨や筋肉を成長させる事ができます。このため身長の伸びには男性ホルモンの分泌が必要です。ただしあまりに分泌量が増えると、人によっては男性化作用が強く出すぎてしまいます。例えば過剰に皮脂が分泌されてニキビが増えたり、髪の毛が薄くなったり、人によっては人格も変化し、暴力的になる場合もあります。その分泌をコントロールするためには、やはり前述したように規則的な睡眠習慣を続ける事によって、思春期を迎える前までにメラトニンを分泌させる事がまず前提になるでしょう。



●男性の「異性」に対する興味・関心の強さ

男性は女性よりも思春期を迎える時期は遅いのですが、性に関する興味を持つ時期は女性とそれほど変わりません。しかし一番問題なのは、男性の殆どが性に関する知識を「からかい」から得るという点です。この点に関しては前述のように女性とは決定的に異なります。

全ての男性がそういう訳ではありませんが、男性の多くは「他人を馬鹿にする」という所から性に関する知識を得ます。このため偏った知識が身に付きやすく、それが女性よりも性教育を遅らせる大きな原因になっています。特にそれによっては「自分と他人の容姿で異なる部分」にばかり目が行くようになり、性に関する知識がないまま、興味・関心だけが強くなっていきます。男性ではそれが思春期を早め、思春期前後における性ホルモンの分泌を不安定させる原因になります。尚、それは性に関する事だけではなく、様々な見た目に対する偏見の元にも繋がりかねません。

また男性においてはその性に関する偏った知識から、安易に「致す行為(一人で・・・その・・・アレする事)」に走る事も多く、それも性成熟を早める大きな原因になっています。「自由に使う事ができる時間がある」人ほど、空いている時間にそういう思考や行動に走りやすいので、それを防ぐため、やはり何か時間を忘れて熱中する事を見つけ、それを続けるという事が重要になるでしょう。スポーツなど体や感情を動かすような事を、思春期以前から積み重ねていくべきです。

尚、残念ながら「身長の高さ」によって、相手に与える印象というのは大きく変わります。またそれによっては自分の人生で出会う事のできる人も大きく変わります。特に男性ではそれが顕著であり、極端に言えば、思春期までの生活環境により、どれだけ身長を伸ばす事ができるかがその人の人生を大きく左右します。一番近くにいる親は、子どもが何かに集中する事のできるような環境を整えてあげましょう。時間やお金はできるだけ効率的に使うべきです。



●男性ホルモンの分泌量を増やすには?

睡眠習慣を改善しメラトニンを分泌させれば、「極端に分泌量が増える」事は減りますが、逆に「極端に分泌量が減る」事も減ります。それによって分泌が安定化し、全体としては男性ホルモンの分泌量を増やす事ができます。男性ホルモンが増えれば、骨格的に体を大きくする事ができるので、身長の伸びにも良い影響を与えるはずです。

ただし男性ホルモンは増えすぎても良くありません。自然な方法で男性ホルモンを増やすためには、特に「男性ホルモンの適度な分泌が必要な環境」に身を置く事が重要です。例えば前述したように男性ホルモンには筋肉の成長を促す作用があります。つまり「筋肉を大きくする」という事は「男性ホルモンが必要な状態」という事ですから、単純に筋トレを行う事で分泌量を増やす事ができます。ランニングなどの有酸素運動よりも、筋トレのような無酸素運動の方がその効果は高いです。

またこれはスポーツに限った事ではありませんが、誰かと競争するような機会が増えれば、その闘争心が引き金となり、それによっても男性ホルモンの分泌量を増やす事ができます。やはりスポーツを行うのが良いでしょう。ただし「競争する頻度」には注意しなければなりません。つまり競争をする事自体がストレスになってはいけません。特にストレスをきっかけに分泌されるホルモン(ノルアドレナリン、アドレナリン、コルチゾールなど)は、その量次第では精神状態・人格に悪影響を与えます。適度な分泌ができるよう、自己管理をしましょう。

それ以外で男性ホルモンを増やす方法というと、やはり食習慣の改善です。男性ホルモンも女性ホルモンと同じくコレステロール(脂肪)を材料に作られているので、まずコレステロールの材料となる「必須脂肪酸」が必要です。必須脂肪酸を摂取してすぐに男性ホルモンが増える訳ではありませんが、少なくとも材料にはなります。一方、必須脂肪酸は酸化しやすいので、摂取方法には工夫が必要です。その他、抗酸化ビタミンや脂肪の代謝に関わるビタミン・ミネラルを一緒に摂取する事も重要になります。

またメラトニンはトリプトファンから作られますから、動物性蛋白質の摂取も重要です。そして蛋白質の摂取量が増えれば、蛋白質の代謝に関わるビタミンやミネラルの必要量も増えるので、各種ビタミン・ミネラルの摂取も更に重要になります。尚、男性ホルモンと言えば「亜鉛」や「アルギニン」の摂取が良いとよく言われますが、それだけでは分泌されません。前述してきたように生活習慣全体の見直しが必要です。

ちなみに男性ホルモンは「性欲」を必要とする行動を起こす事でも増やす事ができます。しかし「欲」を開放する事で得られる快感の大きさを知れば、その行動へ強く依存してしまいます。適度な発散は良い事だと思いますが、頻度があまり多くなると、性ホルモンの分泌バランスを崩す原因になるのです。また「闘争心」と聞くと響きは良いですが、使い方によっては暴力や暴言など、相手に危害を加えるような激しい感情の元にもなってしまいます。男性ホルモンが増え、筋肉が大きくなったとしても、それでは人間として問題があります。男性ホルモンが増えるとそういった自制が難しくなるという事も考えられるため、しっかり自分をコントロールしていきましょう。


尚、ここからは余談なのですが、いわゆる「アナボリックステロイド(筋肉増強剤)」を利用する事でも、持続力はありませんが、速やかに男性ホルモンを増やす事ができます。この場合、注射で行う方法の他、あまり知られていませんが飲み薬も存在しており、最近ではインターネットの発達によって、個人でも海外から取り寄せる事ができます。

ただし過剰な男性ホルモンの分泌は心臓の筋肉にも影響を与えるため、心臓に関する疾患のリスクが増えます。また前述のように男性ホルモンには骨を大きくする作用もあるので、異常に骨格が大きくなります。特に顔や指先など末端の骨が大きくなる事があります。まぁおそらく未成年では利用する人はほぼいないでしょうが、成長期どころか大人でも、本来利用する必要はないものです。更に言うと一般的なスポーツはもちろんの事、ボディビルの世界でも国内では使用を禁止されている大会が多いです。そのためそもそも日本人が使ったところで、それを何に活かすのか?という話になります。男性ホルモンを増やしたいからと言って、安易に利用すべきではありません。



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