「足に合った靴」を履く事による身長の伸びへの影響

ここでは「足に合った靴」を履く事による身長の伸びへの影響について私なりに考えた事を書いています。また身長の伸びに悪影響を及ぼす可能性のある「外反母趾」「開張足」などについても書いています。やや長文ですがご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。

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★当記事の目次

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大きな足は高い身長を支える土台になる

例えば高層マンションの場合、地面の下へ長い杭を打ったり、地面に接する面積を大きくしたり、あるいは揺れを軽減するような装置を内部に設ける必要があります。何故なら、高くなればなるほど、地震や風などによって大きな振動が起きた時、上層のバランスを維持する事が難しくなるからです。特に日本は地震大国ですからその対策は必須です。

それは身長でも同じ事が言えると思います。頭や肩など人体の高い部位では、体が振動した際の振れ幅はどうしても大きくなります。それを支える事のできる土台がなければ、体が前後左右に大きく揺れた時、バランスを取る事ができず簡単に転倒してしまうでしょう。その不安定さを改善するためには、建物と同じように足の裏を地面に固定(足の裏・靴・地面の摩擦を大きくする、足の裏で地面を掴むなど)するか、体の下側(足の骨や筋肉)の重量を増やす必要があります。すなわち足の裏、あるいは下半身を大きくする事が重要になります。

一方、人間の体にも、体の振動を内部から制御する機能があります。これは主に神経系の制御です。例えば体が前にブレた時、それを反射的に後ろへ戻す事ができれば、大きくバランスを崩す前に安定化させる事ができます。これができるためには多種多様な状況において体動かし、体を動かした際の制御を脳や体に覚えさせる必要があります。つまり小さい頃からの運動習慣が重要になるでしょう。またそうしてバランスを取ろうとする時には、筋肉によっても制御する事ができます。これは大人でも数ヶ月という短期間で改善する事ができ、そのようなトレーニングを行う事も重要になります。



足の大きさに合った靴を履く事が重要

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成長過程において足を大きくするためには、「常に自分の足の大きさに合った靴を履く」事が重要です。足に合う靴を選ぶための条件を簡単に箇条書きにしてみると、例えば・・・、
・足の両側面にある親指の付け根と小指の付け根が、前後左右にズレずに固定される
・靴の高さが自分の甲の高さと一致している(紐でも調整できるが靴自体の高さが重要)
指の付け根の関節を曲げる事ができる(靴の曲がる位置と指の関節の位置が一致する)
・靴の側面や踵に、ある程度の強度がある(足の形を維持する)
・靴の踵の丸みが自分の踵の形にあっている
・体重をかけた時、隣同士の指の間隔が空き過ぎない(横幅は広すぎない)
・一番長い人差し指から踵までの長さに、できるだけ近いサイズの靴を選ぶ
(25.0なら25.0、25.1なら25.5の靴。ただし男性で23cmの場合、そもそもそのサイズの靴がない事もある)
・靴ベラを使わなければ履くのが難しい事
(履くのが簡単な靴は自分の足に合っていない)
・インソールを変更する事ができる
などが挙げられます。これらの条件が揃うような靴を選びましょう。


尚、これらを踏まえると、足にとって最も良いのは「オーダーメイドの靴を作る」事です。整形靴と呼ばれる事もあります。しかし子どもは足がどんどん大きくなります。足が大きくなる度にオーダーメイドの靴を作っていれば、それだけでかなりのコストがかかり、これは経済的に余裕がなければできない事です。ただ、「足の成長をサポートする」という点ではそれが最も効果的と思われます。もし子どもの事を真に考え、経済的に余裕があるのであれば、惜しまず使うべきだと個人的には思います。参考→整形靴(Google検索)

一方、市販のあらかじめデザインされた靴を買う場合も、足が大きくなる度に、前述したポイントと合致するような靴を履く事ができれば、それでも良いと思います。ただし一般的に「すんなり足が入るほど履きやすい靴」は、実は「足に合っていない靴」です。その点は十分に注意すべきだと思います。お店によっては足を測定してくれる専門の人がいたり、市販の靴でも足に合わせて微調整してくれる場合もあるので、もし市販の靴を履く場合、履きやすい靴をそのまま履くのではなく、そうしてお店の詳しい人に相談してから靴を選ぶと良いでしょう。



足の指や足の裏を日常的に動かすような習慣

自分の足に合った靴を履く事では、足の裏で体重を上手く分散させる事ができるので、それによって指及び足の裏の筋肉がよく刺激されます。このため「自分の足の合った靴で歩く」だけで、実は足にある筋肉に刺激を与える「筋トレ」になっており、その積み重ねが足を大きくする事にも繋がっていきます。よって足を大きくしていくためには、自分の足に合った靴を履いて体重をかける事、そしてそのように小さい頃から、日常的に足の指や足の裏側を使うような「歩く習慣」が重要になります。

もちろんただ単に歩けば良いという訳ではなく、「正しい歩き方で歩く」という事も重要です。「歩く」という運動は日常的に行う習慣の一つであり、積み重ねによる効果が出やすい運動の一つです。そのため間違った歩き方で歩いていると、気付かぬ内に「間違った足の使い方の癖」がついてしまう事もあります。特に爪先の向きと膝の向き、踏み出す際の膝の高さ、後ろ足の粘り、歩幅の大きさ、足の回転の速さ、腰の捻りのない真っ直ぐな姿勢などには十分に注意しましょう。親あるいはスポーツ指導者なら、そういった細かい点を教育してあげる事が大切です(残念ながらそれを教える事のできる人は少ない上、一度ついた癖は簡単には直らないので教えるにも根気が必要)。

また「不安定な場所を歩く」事も重要で、これによって足へ大きな刺激を、そして複雑で新しい刺激を与える事ができます。特に不安定な足場では重心の移動が難しくなるため、その重心を安定化させるため、足の指を動かす筋肉や足の裏側にある筋肉が頻繁に使われます。これにより足が地面に接地している機会、及びその時間が格段に増え、自分の体を支えるため、自然と足の筋肉が発達していきます。これは骨というよりも、筋肉によって足の裏が分厚くなる形です。大人及び高齢では転倒防止の意味でも重要です。

尚、それが積み重なると、「体を繊細にコントロールする調整能力」を鍛える事もできます。これはバランスを取ろうとする事で、足だけでなく全身の筋肉を使う事ができ、またそれに命令を出し繊細にコントロールするための神経系を鍛える事ができるからです。子どもでは、それがいわゆる「運動神経が良い」に繋がり、それは将来の運動習慣にも繋がっていきます。足だけでなくメリットが大きいはずです。



開張足と外反母趾の関係について考える

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足に大きな体重がかかった時、靴は指が横に広がらないように支える役割があり、それによって自分の体重や地面からの衝撃を受け止めやすくしています。しかし日本人は古くから「床に座る文化」と、それによる「素足」が定着しているので、家の中で靴を履く事はほぼありません。このため日本人は開張足になりやすいと言われています。

靴を履かずに足に大きな体重をかけた場合、そのように足の指を外側から支える事ができないので、足の裏で上手く衝撃を受け止める事ができず、指が外側に広がりやすくなります。特に成長期の骨は柔らかいので、それが小さい頃から積み重なると、成長過程で指が全体的に横へ広がっていき、指が斜めに伸びていく事があります。この「足の指が横に広がった状態」の事を「開張足」と言います。家の中で体重をかけるような運動を行う場合、開張足のリスクが常にあります。それは大人でも同じです。可能ならば室内用の靴を履いた方が良いでしょう。

また重度の開張足は「外反母趾」に進行しやすいと言われています。これは何故かというと、開張足になった事で、足部のアーチ(足を横から見た時の縦アーチ、正面から見た時の横アーチ)が崩れ、土踏まずが失われた「扁平足」になってしまうからです。特に足部のアーチはその名の通り「湾曲した橋」のような形になっており、これは自分の体重及び地面からの衝撃を分散させるために必要不可欠な構造です。扁平足になるとそれが失われるので、足裏全体にかかるべき自分の体重及び地面からの衝撃が踵に偏ってかかるようになり、指先を上手く使う事ができなくなります。すると指を動かす筋肉が衰え、指の位置が不安定になり、この状態で不意に指に体重がかかる事で、指が変形しやすくなるのです。尚、それによっては全身へかかる衝撃も大きくなります。これにより足首、膝、股関節、腰など様々な怪我に繋がるとも言われています。

ちなみに「外反母趾」と聞くと、ハイヒールのイメージがあると思います。ハイヒールは踵が高いので、指先に体重が集中しやすく、またその先端がかなり細くなっているので、その先端の形に合わせて「指先だけ」が変形しているように見えます。しかしつま先に体重がかかる時には指の第二関節が曲がり、それに伴ってハイヒールの側面も少しだけ横に広がっています。このため、つま先はそのように中央に向かって変形していきますが、指の第二関節は逆に横へ広がるような形になっており、実は外反母趾と同時に開張足も起こっています。


一方、そのように先端の細い靴を履く以外の原因でも、指が変形してしまう事があります。それが「自分の足よりも大きな靴を履く」事です。その場合、ハイヒールのように指先へは強く力がかからないので、一般的な外反母趾のように、指先が中央に向かって変形していく事はありません。しかし靴の横の固定がないので、指は横へ大きく広がる形で変形していきます。またどのような靴でも先端は必ず丸くなっているので、靴の中で足が前方にずれた時、親指の第一関節がちょうどその丸みに当たります。これが積み重なる事では、実は指の第一関節だけが変形していく事もあります。

そうして指が横へ大きく広がると、大きくて強い親指に押しやられる形で、人差し指・中指・薬指が外側に曲がっていきます。また大きくて強い親指が場所を取るので、小指が端に追いやられる形になって潰れてしまいます。これによって小指も変形する事があり、人によっては小指の付け根に痺れが出たりする事もあります。外反母趾とは違い、開張足単体だと見た目上のインパクトがないので、自分から見ると「単なる横広の足」にしか見えません。しかし実はそのように全体の指が変形している事があるのです。見逃される事も多く、注意が必要です。

特に成長期においてはどんどん足が大きくなるため、常に足の大きさに合う靴を履くよう、頻繁に新しい靴へと買い変えなければなりません。しかしその際、新しい靴を買う事をケチったりして、「足が大きくなるから大きめの靴を履かせる」という事をする親がいます。そのような事をすれば、そのように知らず知らずの内に開張足及び扁平足になり、それが結果として身長の伸びに悪影響を及ぼしている事があります。



外反母趾になるとスネの骨が曲がったり膝を痛める事がある

外反母趾の足では着地をした際、主に「親指の側面」に体重がかかるようになります。その結果、足首が内側に入り、捻られる形になります。つまり内踝が床に近づくような形で足首への負担が増えます。一方、つま先は逆に外を向くような形になります。そのバランスを取るようにして「脛(スネ)の骨」においても、同じように外側へ捻る力が加わります。前述のように「歩く」という運動は日常的に行われるものなので、そのような体重のかかり方が長期間続くと、スネの骨も物理的に変形してしまう事があります。これが過去の記事(参考→床に座る習慣について)でも触れた「膝下O脚」と呼ばれるものです。

もしこれが成長過程で起こり、脛の骨が外側に曲がると、その分だけ足が短くなり、損をしてしまいます。また骨にかかる衝撃も偏るようになるので、運動による骨端線への刺激も弱くなり、身長が伸びなくなる可能性もあります。この他、一般的に「膝から下の骨」が長いほど足は長く見えるので、膝下O脚になると単純に「短足」に見える事になります。実は日本人が胴長短足に見えるのは、この「膝下O脚」も原因の一つです。

尚、そうして親指の側面に体重が集中すると、逆に膝は内側に入りやすくなります。すなわち足首は内側へ、脛の骨は外側へ、膝は内側へ・・・というように、足の動く方向全てがバラバラになってしまうのです。これにより筋力の効率性の低下に繋がります。つまり運動能力でハンデになります。また何より膝関節は真っ直ぐにしか曲げ伸ばしできません。足首や股関節は内側や外側へ曲げる事もできますが、膝関節はそうではありません。このため外反母趾になると、特に膝の内側にストレスが集中し、膝の怪我に悩まされる事になります。軟骨及び半月板を損傷させたり、内側の靭帯を痛めたり。

若い頃は、例えそのような間違った体の使い方をしていても、筋肉で無理やりカバーできます。しかしその間違った体の使い方は「癖」として深く体に染み付きます。例え外反母趾が治ったとしても、その癖はなかなか抜けません。それが高齢者になった後から出て、それが原因で自分の足で歩けなくなってしまう事だって十分にあり得ます。繰り返しになりますが、「歩く」という運動は日常的に行う運動です。物理的な変形はもちろんの事、小さい頃からの「体の使い方の積み重ね」も、我々が想像する以上に大きなものです。その意味でも子どもの頃から「常に自分の足の大きさに合った靴を履く事」が重要です。



足の指や足の裏の筋肉に刺激を与えるトレーニング

尚、当記事では具体的なトレーニングの方法は扱っていません。あくまで「予防・改善するための考え方」だけです。詳細については別ブログ「ジャイロボール適当指南書」にある記事『足の指・足の裏側にある筋肉を鍛えるためのトレーニング法』、あるいは『ふくらはぎとスネの筋肉を鍛えるためのトレーニング法』にまとめているのでそちらをご覧下さい。



参考記事一覧

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