「よく噛んで食べる」の積み重ねが身長を伸ばす

身長を伸ばすためにはたくさん食べなければなりません。しかし胃の容量には限りがあるため、できるだけ効率良く食べる必要があります。特に食べ物のスムーズな消化、及び栄養素のスムーズな吸収を行うためには、よく噛んで食べる事が重要になります。ここではそれについて私なりに考えた事を書いてみます。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。

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★当記事の目次

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噛む事で分泌される「唾液」の役割について考える

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何故食べ物をよく噛む必要があるのかというと、そのままでは喉や食道を通りにくく、胃へスムーズに運ぶ事ができないからです。特に食べ物を噛む事では「唾液」が分泌されます。唾液は水分を豊富に含んでおり、食べ物を柔らかくし、湿らせる事で、胃へ運びやすくしています。それによっては喉や食道などの粘膜を傷つけさせないという目的もあり、免疫力を維持するためにも必要なものです。

また唾液には消化酵素(プチアリン)が含まれています。作用は弱いのですが、その働きによって糖の分子が少しだけ分解されます。胃腸では失活してしまいますが、これによって胃及び腸での消化・分解・吸収を補助する事ができます。すなわちよく噛む事では、単純に糖の消化吸収がスムーズに行われるようになる訳です。


尚、「糖」と聞くと「お米」をイメージすると思います。お米に含まれている糖は「デンプン」という種類で、これは糖がたくさん連なった「多糖類」に分類されています。しかし人間が利用する事ができるのはブドウ糖や果糖といった「単糖類」であり、多糖類はそのままの形では吸収する事ができません。そのため多糖類は少しずつ分解しながら、最終的に単糖類にする必要があり、その最初の役割を担うのが唾液の役割です。唾液は消化吸収における最初のステップなのです。

またそうして単糖類の形で吸収されるまでの間、糖の分解がスムーズに行われていなかった場合、吸収される間際になって一気に吸収されるため、血糖値の急上昇を招く事があります。血糖値の激しい上下動が体に良くないのは言うまでもありません。一方、よく噛んで唾液が分泌されると、吸収する事ができる形になったものから順に少しずつ吸収されます。これにより糖の吸収が緩やかになり、血糖値の急上昇を抑える事ができます。「よく噛んで食べ、唾液を分泌させる」という毎日の積み重ねは、心身の健康を維持する上で非常に重要なものです。



よく噛んで食べる習慣は「美容」にも繋がる

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現代人はあまり噛む必要のないような、柔らかい食べ物を食べる機会が増えており、顎を使わなくなってきていると言われています。特に日本食にはそうした柔らかいものが多いため、日本人は一度の食事で行う咀嚼(噛む)回数が少なく、単純に食べる量の多い欧米人と比べ、特に子どもの顎の発達が遅れやすいと言われています。

顎の発達が遅れるとどういう事が起こるのかというと、単純に顎が小さくなります。顎が小さくなると、エラがなくなり、顔が小さく見えます。このため日本人にとっては嬉しい事のように思いますが、顎が小さくなる事では歯を生やす事ができるスペースが確保できなくなります。それによって狭い場所に無理やり歯が生えてくるような形になるため、歯並びは確実に悪くなります(遺伝的に舌や顎の形が非対称など、そういった理由は別)。

また歯並びはそのように食習慣による影響を受けますが、実は睡眠習慣によっても影響を受けています。例えばうつ伏せで寝ていると、寝ている間、歯や顎に大きなストレスがかかり続け、その積み重ねによって歯並びが悪化する事があります。更に横這いに寝ていても、寝返りの回数が少ない場合、やはり歯や顎へ横方向にストレスがかかり続け、歯並びが悪化してしまう事があるようです。この他、日常的な口呼吸により、唇や頬など口の周りにある筋肉が衰える事でも、歯並びが悪化してしまう事があります。すなわち「歯並びが悪い」という事は、それら生活習慣の乱れを意味します。

そうして歯並びが悪化すると、例えば食べ物を上手く噛み砕く事ができなくなり、食べ物を柔らかくできないまま、喉・食道・胃へ運ぶ事になります。それによって喉・食道・胃の表面を傷つけてしまう事があり、特に喉ではそれが免疫力の低下に繋がる事があります(タバコやお酒があれば物理的なダメージの蓄積が大きくなる)。また単純に消化吸収が悪くなるので、胃腸では消化酵素の分泌量が増え、胃炎や胃潰瘍などのリスクが高まる事があります。更にこれは前述しましたが、唾液の分泌が悪くなるので、血糖値が不安定になり、様々な病気の引き金になる事もあります。

その他、歯並びが悪くなれば口を上手く閉じる事ができなくなります。それによって口の中が乾燥しやすくなり、虫歯、歯周病、口臭の原因になる事があります。また口の周りの筋肉が衰える事で、顔の皮膚のシワやたるみ、成長過程では「顔の形成」にも大きな影響を及ぼします(前述のように睡眠中の蓄積が大きい。特にうつ伏せは歯並び悪化・顎関節症の原因となる)。更には口呼吸が習慣化する事で、異物の侵入頻度が増え、やはり免疫力の低下やアレルギー体質になる事も考えられます。そして歯並びの悪化は、肩コリ、猫背、頭痛、力み(脳の血管にダメージ)の原因になるという事も言われています。将来的な意味でも、小さい頃からの積み重ねが重要です。


尚、ここからは少し話がずれますが、メディアで活躍している芸能人やタレントの中には、メディアに出る前あるいは有名になる前に、歯並びを矯正で正したり、歯並びを悪化させる原因となる親知らずを抜いたりしています。全ての人がそうという事ではないのですが、前述のように日本人は食習慣によって顎が発達しにくく、歯並びが悪くなりやすいので、人の視線を浴びる仕事をする場合、歯列矯正をせざるを得ない人が多いのです。例え歯列矯正によって歯並びが改善されても、前述してきたような生活習慣における「悪い癖」は中々抜けません。そのような人が偉そうに健康の事を語っても、正直あまり説得力がないと思うのは私だけでしょうか・・・。

ちなみに歯列矯正は保険適用外であり、治療のために少なくとも100万円ものお金が必要になります。特にそのように人の視線を浴びるような仕事をする場合、歯並びはその人の人生をも左右する重要なものになります。決して軽視してはなりません。小さい頃から積み重ねをし、「歯」に対する意識を変えましょう。



よく噛んで食べる事では虫歯も予防できる

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前述したように、食べ物を噛むと唾液が分泌されます。これは逆に言うと、食べ物をよく噛まずに食べている場合、それだけ唾液の分泌量が減ってしまうという事です。特に唾液には前述した「糖の消化・吸収をスムーズにする」という役割の他に、実は口の中を清潔に保ち、菌の増殖を抑えたり、歯の再石灰化(歯の表面のエナメル質の修復)を促す作用があると言われています。このため、よく噛まずに食べ続けると、虫歯や歯周病などになりやすくなる可能性があります。これは極論になってしまうかもしれませんが、その積み重ねは寿命にも大きく関わってきます。

尚、よく噛んで食べる事では「レプチン」というホルモンが分泌されます。このレプチンには脳にある満腹中枢を刺激する作用があり、それによって大きな満腹感を得る事ができると言われています。一方、このレプチンは脂肪細胞から分泌されます。つまり糖や脂肪の多い食事をする事でも分泌は促され、これこそが糖や脂肪の多い食事を中々やめる事ができない理由の一つになっているのですが、そのような食事は長期的には当然デメリットが大きいです。よってレプチンはそうして噛んで食べる事で分泌させましょう。

ちなみにレプチンには交感神経を刺激してエネルギー代謝を活性化させ、血圧を高めるなどの作用もあります。またよく噛んで食べる事ではヒスタミンというホルモンの分泌も促す事ができます。このヒスタミンにも脳内の満腹中枢及び交感神経を刺激する作用がある他、特にヒスタミンには脳内のアデノシンを抑制する事によって覚醒作用をもたらすと言われています。すなわちよく噛んで食べる事は精神状態にも大きな影響を与えます。



歯の噛み合わせと握力の関係について

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歯の噛み合わせが悪い人、あるいは歯の健康に何らかの問題を抱えていた人が、その治療を行った場合、治療後に握力が向上したという研究結果があります。これは物理的に筋力が向上した訳ではなく、大きな筋力を発揮する際、顎を強く噛み締める事で力を発揮しやすくなっているという事が関係しているようです。ただ、これは握力に限った事ではありません。顎を噛み締める事で力が入りやすくなるので、おそらく全身の筋肉でも力が入りやすくなり、筋力が上がる作用が得られると思われます。

また最近の研究では、顎の位置を正常に保つ事が、平衡感覚にも大きく関係しているという事が分かってきています。平衡感覚とは、自分の体の一部が、今どこに存在するのかを把握する能力の事で、それを元にして人間は体の動きを制御しています。特に運動を行う際にはその感覚は非常に重要なものです。すなわち歯並びを改善し、顎の位置を正常化する事では、単純な運動能力の改善にも繋がっていくと思われます。



歯を健康に保つ方法を考えよう

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歯磨きをする事は言わずもがなです。ただし、ただ単にゴシゴシと強く磨けば良いという訳ではありません。あまりに強く磨きすぎると、歯の表面が削れてしまいますし、口の中の粘膜にも傷がついてしまいます。重要なのは「磨き残しがない事」であり、そのためには必ずしも強く磨く必要はありません。特に「歯の前面・上面・後面・歯の隙間」を頭の中で立体的にイメージしながら、それらの面を満遍なく磨くようにすると良いでしょう。

これは私が実践している方法ですが、「下の歯の上面(噛んだ時に上の歯と下の歯が接する面)→下の歯の後面(歯の裏側)→下の歯の前面(歯の外側)→下の歯の隙間を重点的に→上の歯の上面→上の歯の後面→上の歯の前面→上の歯の隙間を重点的に」・・・という順に磨いていきます。それぞれは優しく磨き、時間は長くありません。そしてその後に口を濯ぐ際には「口に水を含む→前後に水を移動させて濯ぐ→一旦捨てて再び水を含む→今度は左右に水を移動させて濯ぐ→一旦捨てて再び水を含む→最後に喉の奥でうがいをする→水を捨てる」・・・というように行います。

私は小さい頃からミントが苦手で、歯磨き粉はいつも少量しか使いませんでしたが、今まで一度も虫歯になった事はありません。歯の健康に気を遣う際にはどうしても歯磨き粉の種類、歯磨き粉の量、歯ブラシの形状や硬さ、あるいは歯磨きをする際の強さばかり気にしてしまいますが、重要なのはやはり満遍なく磨く事と、唾液の分泌を促し、口の中の乾燥を防ぐ事です。時には歯磨き粉を使わずに水のみで歯磨きをする「水磨き」もオススメです。



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タグ:食習慣全体
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