身長を伸ばすための「睡眠の質」について

身長を伸ばすためには十分な睡眠が必要不可欠です。しかし単にたくさん寝れば良いという訳ではありません。いくらたくさん寝ても「睡眠の質」が悪ければ意味がないのです。ここではその点について私なりに考えた事を書いてみます。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。

昼寝.png

睡眠の質を高めるメラトニンを分泌させよう

身長を伸ばすために何故睡眠が必要かと言われれば、それは睡眠中に成長ホルモンが分泌されるからです。しかしただたくさん寝るだけでは成長ホルモンの分泌量を増やす事はできません。そこで成長ホルモンを分泌させるために重要になってくるのが「規則性」です。

成長ホルモンに限らず、様々なホルモンはある一定のリズムに従って分泌されています。例えば睡眠に深く関わるホルモンに「メラトニン」があります。このメラトニンは太陽光による影響を強く受けており、太陽が沈んで辺りが暗くなってくるとメラトニンが分泌されます。それによって夜になると自然と眠くなるという事が起こるのですが、「太陽が昇って沈む」というリズムは季節差はあれどほぼ一定のリズムで行われています。そのためこのメラトニンもそのリズムに従って分泌されているのです。

すなわちメラトニンのように規則的に分泌されるホルモンを正常に分泌させるためには、毎日「同じ時間に寝る」という規則性のある睡眠習慣が必要になります。逆に言えばそのリズムに逆らうような生活を続けていればホルモンバランスが崩れる事になり、それは成長ホルモンについても同じ事が言えます。参考記事→メラトニンというホルモンについて


いかにして睡眠へスムーズに入れるか

睡眠中においては「成長ホルモンが大量に分泌される時間帯」というのがあります。それが「寝始めてすぐ」と「寝てから3時間前後経った後(個人差あり)」です。ですので身長を伸ばすためにはその時間帯において「睡眠の質」が十分に確保できていなければなりません。

まず睡眠では寝始めてすぐに成長ホルモンが分泌されます。ここでの成長ホルモンの分泌は数十分程度と言われていますが、寝始めなので最終的には睡眠全体の質・深さに大きく影響します。よって睡眠の質を高めるためにはこの寝始めで「いかにしてスムーズに睡眠に入る事ができるか」が非常に重要になります。それには特に「寝る直前の行動」が大きく関係してきます。これは何故かというと、前述したようにメラトニンが一定のリズムで分泌されており、「寝る時間になると自動的にメラトニンが分泌されている」からです。これは言い換えれば「いつもの寝る時間になると脳が自動的に寝る準備を始める」という事であり、寝る直前に「睡眠の準備を邪魔する行動」を取る事でその準備を邪魔してしまう事があるのです。

夜更かし.png人は起きている限り必ず脳が活動しており、例えボーッとしていても脳だけは動いているのです。ですので例えば目からの光による刺激、耳からの音による刺激、鼻からの臭いによる刺激があれば、例え無心であっても脳は必ずその刺激を勝手に処理しようとするでしょう。ですので例えば寝る直前でのスマートフォン、携帯ゲーム機、テレビゲーム、パソコンなどは脳を刺激する行動となり、脳が行っている睡眠の準備を妨害する事になります。そのような行動はできるだけ避け、いつもの寝る時間になったら睡眠の準備に素直に従う事が重要です。それが寝始め及び睡眠全体の質を高める事に繋がっていきます。尚、よく眠れない場合には寝る少し前にお風呂に入り、体温を上げておくと眠気が強くなります。これは「体温が下がる時に眠気を感じる」という性質を利用したものです。


睡眠に入ってから3時間後の時間帯

そして「寝てから3時間前後経った後」についてですが、「平日休日問わず毎日同じ時間に寝る」という規則的な睡眠を摂っていれば、だいたい寝てから3時間前後経った後に大量の成長ホルモンが分泌されます。もちろん時間帯やその分泌量には個人差はありますが、多くの人が特に「正午前後」という時間帯において分泌されると言われています。よって少なくとも「午後9時前後まで」には布団に入っておく事が重要になります。だからこそ「身長を伸ばすためには毎日の早寝が必要」とよく言われるのです。ただし学生で朝起きるのが早い場合、それでもトータルの睡眠時間が足りない事があるので注意しましょう。

また睡眠というのはそもそも脳や体を休めるために行うものであり、その日の行動において脳や体を使っていなければ睡眠の必要性自体が薄れてしまいます。「睡眠が必要な状態になるよう日常的に脳や体を使って程良く疲労させる」という事も、実はスムーズに睡眠に入るために必要な事なのです。疲れているとよく眠れますよね?何故かというと脳や体が睡眠を欲するからです。今まで行った事のないような新しい事に挑戦すれば脳や体に刺激を与える事ができ、酷良い疲労になります。昼間の内に脳や体をよく動かし、夜はよく寝て昼と夜のメリハリをつけましょう。


睡眠の質を高めるために睡眠環境を整えよう

睡眠5.jpg「睡眠の質」には睡眠を摂る場所の環境や睡眠を摂る時の体調も大切になります。例えば花粉症・風邪などで鼻炎になると、鼻水が出たり鼻が詰まったりして呼吸がしづらくなりますよね。呼吸がしづらくなると睡眠中に酸欠になりやすくなり、自分では十分に寝たと思っていても睡眠が浅くなっているという事がよくあります。早寝をしてたくさん寝ているのに疲れが取れていなかったり、睡眠時間の割に朝起きた時に眠かったりしますが、そういう場合には睡眠中に呼吸がしづらくなっている事が原因かもしれません。それが長引くとホルモンバランスが崩れ、身長の伸びに悪影響を与える可能性もあります。

その他例えば、枕が頭や首に合っていない、誰かのイビキがうるさい、部屋が明るい、布団が硬い、布団が柔らかすぎて寝返りがしづらい、異臭がする、常に仰向けかうつ伏せで寝ている、衣服・布団・ベッドが小さい、季節や天候によって気温が低い・高い、湿度が低い・高いなどなど、これらによっても睡眠が浅くなってしまう原因になります。こういった細かい部分も工夫して改善に努め、できるだけ睡眠を摂りやすい環境を整えましょう。その毎日の積み重ねが身長を伸ばす事繋がります。親御さんも協力し、是非ともお子さんのために快適な睡眠環境を作ってあげて下さい。尚、室温は夏で26度、冬で22度前後、湿度は夏冬共に40〜60%になるようにすると良いとされています。

そして最後に、身長が最も伸びる時期である小学校高学年や中学生は、あれをしたいこれをしたいと「夜更かし」をしたがる年頃だと思います。寝る時間になったら家全体を暗くして親もその時間に寝るようにし、親が子どもの生活習慣に合わせる事が重要です。親が率先して行動し子どもの模範となれば親の言う言葉にも大きな説得力が生まれます。子どもの発育・教育には子どもの「親に対する信頼」が必要不可欠なのです。もちろんそんな家のルールやしきたりに対して疑問を感じる子もいるかもしれませんが、そうした子どもの疑問に対しても真摯に答えるようにしましょう。子どもと一緒になって課題を考え、それを一つ一つ解決していく事で、子どもは自ら率先して身長を伸ばすよう努めるようになっていきます。身長をより高く育てるためには親が命令するのではなく、子どもが自分から前へ進む事が大切です。参考記事→レム睡眠とノンレム睡眠を上手く利用して身長を伸ばす


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