ヤムイモで身長が伸びる?含まれる栄養素について考える

ヤムイモという芋の一種があります。このヤムイモには「ジオスゲニン」という成分が含まれており、一説によれば、このジオスゲニンにはホルモン分泌を促す作用などがあると言われています。この記事ではそんなヤムイモとヤムイモに含まれているジオスゲニンについて私なりに考えた事を書いてみます。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。

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★当記事の目次

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ジオスゲニンの効果について

ジオスゲニンとは植物ステロールの一種です。更に植物ステロールとは脂質の一種で、植物に広く含まれている一般的な物質です。特に植物ステロールの分子は、コレステロールと構造が似ているため、血液中に存在する普段使われているコレステロールに対し、何らかの作用をもたらすと言われています。俗には「コレステロール値を調節する」などの作用が謳われています。

そんなジオスゲニンにおいては、性ホルモンの前駆体となり、その分泌に影響を与えると言われています。これは何故かというと、実は性ホルモンもコレステロールから作られているからです。つまり全く同じ構造という訳ではありませんが、構造として似ている部分があり、このために性ホルモンの材料を補う事ができると思われます。

特にジオスゲニンは女性ホルモンの一種である「プロゲステロン」に影響を与えると言われています。女性では思春期前後になるとエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンが分泌されますが、ジオスゲニンを摂る事ができればその材料を補う事ができ、女性らしい体へ変化する事を促すと思われます。ちなみにプロゲステロンは妊娠・出産に関わるホルモンです。

ただしプロゲステロンが分泌されるという事は、既に思春期を迎え、大人の体になる準備を始めたという事です。すなわちプロゲステロンが分泌されるという事は「身長の伸びが止まる」という事を意味しています。そのためプロゲステロンの材料となり得るジオスゲニンを摂り過ぎると、女性が思春期を早くに迎えてしまい、身長の伸びが悪くなってしまう可能性もあります(下記へ続く)。この点には十分な注意が必要です。



ジオスゲニンのホルモンバランスを整える作用

前述のようにジオスゲニンの分子は性ホルモンと構造が似ています。特に性ホルモンの中でも「DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)」に関しては、ジオスゲニンにほぼ同じ構造があると言われています。

この「DHEA」、実は弱い男性ホルモンの一種で、それ自体が男性ホルモンとしての役割があります。すなわちジオスゲニンは男性ホルモンの分泌を促す事ができる可能性がある訳です。またDHEAは男性ホルモンとしてより作用の強い「テストステロン」の前駆体、更には女性ホルモンである「エストラジオール(エストロゲンの一種)」の前駆体にもなると言われています。このためジオスゲニンは性ホルモン全体の分泌を促す事ができると思われます。

尚、何故DHEAが男性ホルモン(テストステロンの事)にも女性ホルモンにもなる事ができるのか?というと、これはそもそも男性でも女性ホルモンは分泌され、女性でも男性ホルモンは分泌されているからです。その分泌量は少ないですが、男性の女性ホルモンは男性ホルモンに対して抑制的に、また女性における男性ホルモンは女性ホルモンに対して抑制的に働き、ホルモンバランスを調節する役割があると言われています。特に思春期では男性も女性ホルモンの分泌が活発に、また女性も男性ホルモンの分泌が活発になります。ジオスゲニンにはそれを調節してくれる作用があると思われます。



ジオスゲニンを多く含む食品について

そんなジオスゲニン、食品では特に「ヤムイモ(またはヤム)」に豊富に含まれていると言われています。ヤムイモというのは日本で言う「山芋」の仲間です。栄養成分など詳しい情報は分かっていませんが、ジオスゲニンは特に「ヤム」という種類で呼ばれている海外の芋類に含まれているようです。

一方、日本で言う山芋にも一部含まれている種類があるようです。ただし一般的に店頭で売られているような山芋(トロロなど)を食べたとしても、摂取する事のできるジオスゲニンはごく僅かか、全く含まれていないと思われます。例えば日本でよく知られている「山芋」ではダイジョ、ナガイモ、ジネンジョなどの名前が知られていますが、それらにはおそらく殆ど含まれていないと思われます。

また例え海外産のヤムイモであっても、そのようにジオスゲニンの含まれる量が僅かだったり、全く含まれていない種類もあるようです。まぁ日本の山芋も海外のヤムイモも断定する事はできませんけどね。そもそも熱心にそこまで調べているような人がいないので、現時点で分かっている部分はかなり少ないのが現状です。もしジオスゲニンを摂取したいと思ったら、海外産のヤムイモを取り寄せる必要がありますが・・・分かっていない事が多い上、衛生面でもややリスキーだと思います。

ちなみに日本(沖縄の一部地域、それ以外は海外産)で栽培されているヤムイモの中では、「クーガイモ(トゲドコロ)」という種類に多く含まれているという情報があります。ただし後述の理由もあり、実際にはトゲドコロからジオスゲニンを摂取するのは難しいと思われます。もしジオスゲニンを摂取したい場合、ジオスゲニンを抽出したサプリメントを探してそれを利用するか、そのように生食が可能な海外産のヤムイモを取り寄せるか、あるいはその種を自分で育てて食べるなどの事が必要になるでしょう。有名な海外産では「ワイルドヤム」があります。



トゲドコロ(クーガイモ)について調べてみた

トゲドコロはヤマノイモ目ヤマノイモ科ヤマノイモ属の植物で、日本で言う山芋の仲間です。別名ではクーガイモやハリイモなどとも呼ばれています。原産は東南アジアから中国南部とされ、日本では沖縄のごく限られた地域のみで栽培されています。そもそもヤマノイモ属の植物は600以上もの種類があるのですが、その内、塊根を食用にできるものを「ヤムイモ」あるいは単に「ヤム」と呼ぶようです。

トゲドコロに含まれている栄養成分を推測してみますが、食べる部分は「植物の根」であるので、おそらく糖(デンプン)、カリウム、食物繊維は豊富に含んでいると思われます。これは植物性の食品という点からです。またトゲドコロで謳われている作用の元となる成分として、ジオスシン、ジオスゲニン(ヤムスゲニン)、タンニン、サポニン、アルカロイドなどが含まれていると言われています。これはネットにある情報を元にしています。

しかしトゲドコロは通常加熱調理をします。これは何故かというと、トゲドコロに含まれているジオスシンという物質に毒性があり、そのまま食べると下痢や吐き気などの症状が出てしまうからです(ジオスシンはジオスゲニンの配糖体なので、ジオスゲニンが含まれているほどジオスシンが多い・・・)。一方、ジオスゲニンは残念ながら熱に弱く、高温で加熱するとその多くが失われてしまうと言われています。このため確かにトゲドコロにはジオスゲニンは含まれているのですが、それを効率良く摂取するのは難しいと思われます。

ちなみに日本産のトゲドコロは沖縄で栽培されています。流通量はかなり少ないですが、一部通販で取り扱っている事があります。加熱してもジオスゲニンが全くなくなる訳ではないので、興味のある方は実際に試してみるのも良いかもしれません。



ジオスゲニンを補うためのサプリメント

ヤムイモ(山芋)はネバネバしたものが多く、人によってはアレルギー症状が出る事もあります。食べる際には十分注意して下さい。もし好き嫌いでヤムイモを食べる事に抵抗がある場合、以下のようなサプリメントがあります。

ただしサプリメントでもアレルギー症状が出る場合もあるようです。特にサプリメントの中には含有量が多いものもあり、過剰摂取のリスクも当然あります。既に思春期を迎えている場合、あるいは思春期中や思春期直前はなるべく避けた方が良いでしょう。実際に摂取する場合も用法用量を守るのではなく、むしろ少ない量から始めて様子を見て、異常が出た場合にはすぐにやめましょう。

この他、前述したようにヤムイモは数百種類があり、中には見た目では判別できないほど似ているものもあるようです。そのため毒性のある種類が混じっている可能性もゼロではないそうです(実際にそういう報告が海外であるので注意)。やや過敏と思われるかもしれませんが、万が一のためにも、よく考えてから利用するようにしましょう。

ワイルドヤム 180ベジカプセル

これは海外製ですがジオスゲニンを補う事ができると思われるサプリメントです。過剰摂取には十分注意しましょう。


参考記事一覧

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