親からの「生活習慣の遺伝」について考えよう

普段何気なく行っている習慣の中にも、身長の伸びに影響を及ぼすような重要な習慣があります。特に「親からの生活習慣の遺伝」は、例え悪い習慣であってもそのまま受け継がれてしまう事が多く、自分ではなかなか気付きにくいものです。ここではそんな「生活習慣の遺伝」について私なりにまとめています。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。

★当記事の目次

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生活習慣に対する根本的な考え方を改めよう

例えば「筋肉を大きくしたい」と考える時、特定の食べ物や特定の栄養素ばかりを集中的に食べ、それに固執してしまいがちです。また逆に「太る」とされるような食べ物や栄養素は、「全く食べない」と決めつけ、極端に制限してしまう事も多いです。何故そのような事をしてしまうのかというと、自分の一番身近にいる親、あるいはテレビや本などがもたらす情報(その影響受けた周囲の人も含む)に、そういうものが多かったからです。

そもそも筋肉や脂肪の付き方は、食習慣だけに左右される訳ではありません。食習慣以外のどこかに「筋肉の効率の良い成長を阻む要素」があり、それを意図せずに継続している場合、いくら筋肉に効果があるとされる食べ物や栄養素を摂取しても、「摂らないよりマシ」程度の結果にしかなりません。せっかく栄養素を摂取するのなら、それが「効率良く利用されるような状態」である事の方が重要であり、食習慣にばかり注意が向くと、それを見落としてしまいます。それは身長を伸ばす上でも同じ事だと思います。


まず優先すべきなのは睡眠習慣の改善です。何故睡眠習慣なのかというと、単純に1日に行う生活習慣の内、最も大きな割合を占めているからです。しかし決して難しく考える必要はありません。睡眠習慣を改善すると言っても、単純に「平日休日問わず、毎日同じ時間に寝て、毎日同じ時間に起きる」「明るくなったら起きて、暗くなったら寝る」「十分な睡眠時間を確保する(9時間が理想)」「睡眠環境を整える(枕や布団等)」・・・ただそれを毎日続けるだけです。特に睡眠は昼間の活動によってもその「必要性」が増します。これはどういう事かと言うと、睡眠中に分泌され睡眠の準備を促すメラトニンというホルモンが、昼間に分泌され活動力の源になるセロトニンから作られるからです。つまり「活動と休息のメリハリ」こそ、睡眠習慣を改善する大きな鍵になります。

また太陽の光はセロトニンの分泌を促します。特にセロトニンはドーパミンやノルアドレナリンなど、精神状態に関わる様々なホルモンをコントロールする役割もあるので、太陽の光を浴びればそれだけで精神的に安定しやすくなり、ストレスコントロールもできるようになります。つまり昼間の内に十分な太陽の光を浴びる事は、結果としてメラトニンの分泌を促し、睡眠習慣を改善するだけでなく、セロトニンも分泌して精神安定剤、あるいは体内時計のような役割も果たし、日常生活を豊かにしてくれるのです。その積み重ねは当然身長の伸びにも良い影響を与えます。

もちろん食習慣の改善が必要なのは言うまでもない事です。しかし食習慣の改善は必ず運動習慣の改善とセットで考えるべきです。何故なら、それぞれの栄養素の必要量やそれを代謝する際の効率などは、基礎代謝及び運動量によって大きく変わるからです。例えば筋肉を大きくしたいのなら、それに適したトレーニング内容とそれに合わせて食事内容にする必要がありますし、よりハードなトレーニングを行うのなら、運動量の増加に合わせて食事量も増やす必要があります。それは身長を伸ばす場合も同じはずです。消費量に合った摂取量を見極める事が重要です。

尚、ここで説明した睡眠、食事、運動に対する考え方は、ごく基本的な事を言っているだけです。しかし親から「当たり前」とされている事を受け継ぎ、そのまま習慣として続けている人では、こういった基本的な事にも気づく事ができなくなってしまいます。ダイエットなんかが良い例です。「痩せる」という事が一番上に来ると、「脂肪が制限される=カロリーが足りない=エネルギーを節約しようとする=エネルギー消費の激しい筋肉が落ちる=基礎代謝が低下する」という事実に気づく事ができません。疑問を持たないとどうしてもそういった事実が二の次にされてしまうのです。親から受け継いだ当たり前の習慣、あるいは多くの人が行っている当たり前の習慣にこそ、疑問を持ち、それを改善していくべきだと思います。


あらゆる情報に対して疑問を感じよう

例えば1日6時間の睡眠をしているとして、それを毎日積み重ねていけば、数年後には相当大きな積み重ねになっています。もしその1つ1つが悪い習慣だったらと考えるとその影響は計り知れません。それは食事でも同じです。例えば親が食事制限メインのダイエットに一生懸命だったなら、その影響で子どもも同じようなダイエット志向に、また同じようなダイエット知識、あるいは同じような健康に対する意識を持つ可能性があります。特に日本人の持つダイエット志向は「〇〇を食べたら痩せる」「〇〇を避ければ痩せる」「〇〇を食べたら健康になる」「〇〇は健康に良くない」など、食習慣の事だけを考えた極端なものばかりであり、それが毎日積み重なっていたらと考えると、やはりその影響は大きなものです。

子どもにとっての親の行動は「正しい」と思うのが普通で、親がしている習慣を、何の疑問も持たずにそのまま受け継ぎ、しかもそれを大人になった後も気づかず継続してしまいます。もちろんその全てが悪い習慣ではないでしょうが、そうして親から受け継いだ習慣の中で、もし「成長を妨げるような悪しき習慣」があったとしても、その習慣が当たり前であるほど、自分では気づきにくいです。しかしそのような「当たり前とされている習慣」の中にこそ、改善のヒントがあります。

もちろんこれは親からの影響だけではありません。親や自分の周囲にいる人が元にしている情報源には、例えばテレビ、本、新聞、週刊誌など、最近ではネットもあります。それらからもたらされる情報は必ずしも正しいとは限らないはず・・・しかし日本人は集団主義が強く、多くの人が行っている事=正しい事と強く信じ、何の疑問も持たず自分の中に取り入れてしまうのです。そこに大きな落とし穴があります。「何も考えない事=何も知らない事」と同じであり、前述したようにそれでは正しい知識が身につきません。


尚、これは少しスケールの大きい話ですが、「疑問を持たない」事を良いように利用され、それで経済が回っているのだとしても、長期的に考えればそれは日本人にとって、日本という国にとってマイナスになります。少子高齢化で、ただでさえ子どもが少ないのに、間違った固定概念がそのまま子どもに受け継がれてしまっては、その子どもの才能を消してしまう事だってあります。例えばオリンピック選手が頂点となるピラミッドでは、その底辺にいるのは小さな子どもたちです。貴方の子どもかもしれません。その底辺を広げるためには、固定概念を我々大人が取り外してあげる事が重要です。その積み重ねが長期的に日本人を良い方向へ導くと私は考えます。

固定概念からもたらされる悪しき習慣は、どこかで断ち切らなければなりません。例え親とその子どもであっても「別の人間」であり、親にとっては当たり前の事でも、それが子どもにとっても当たり前であるとは限りません。遺伝がどうこう言う前に、親自身も「自分が当たり前のように行っている習慣」に目を向けるようにしましょう。


一つ一つの生活習慣を細かく見てみよう

以下は考えられる改善点を簡単に箇条書きにしています。尚、あまり難しい事は書いていませんが、かなり細かいので、ほどほどにしておく事を強くオススメします。全てを突き詰めていくと、結果として自分で自分を縛る事になり、その制限が逆に大きなストレスに繋がるという事もあり得ます。あまり深刻に考えず「あぁそういえばそうだな」程度に留めましょう。それぞれの詳細については過去記事参照の事。


睡眠習慣に関わる事

・平日休日問わず、毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる。
・明るくなったら起き、暗くなったら寝る。
・起床直後数十分間、及び昼間の間、太陽の光を浴びる。
・睡眠時間は1時間半単位になるよう調節する。
・十分な睡眠時間を確保する(理想は9時間か10時間半)。
・就寝中は部屋を暗くする。
・就寝前は脳を刺激するような行動を避ける。
・枕、布団、室温、湿度など、睡眠中の環境を整える。
・アイマスクをしてみる。
・鼻炎や風邪等を治し、鼻の通りを良くしておく。
・昼間、脳、心、体をよく動かし、ストレスコントロール。
・昼間、体をよく動かし、筋肉をほぐしておく。
・呼吸に関わる筋肉を鍛えておく。
・風呂に入り体温が上がると、下がる時に眠気を感じる。
・長湯は避ける。
・風呂に入ると汗をかくので、寝る前に軽く水分・栄養を補給する。


運動習慣に関わる事

・筋肉に一定以上の大きなストレスを与える。
・時には筋肉に与えるストレスの大きさを変え、変化をつける。
・同じ部位にばかり気を取られない。筋肉は表裏一体。
・時には筋肉に与えるストレスの種類を変え、変化をつける。
・時には自分の体だけを使う、チューブを使う等、工夫し、新しい発見をしよう。
・時には音や光を取り入れる等、変化をつける。
・時には有酸素運動を行い、変化をつける。
・時には球技や水泳など他のスポーツを行い、変化をつける。
・時には運動以外の事も行い、変化をつける。
・内容や強度の調節は当然だが、その頻度にも注意する。
・運動前に行うストレッチは動的に行う。
・運動前〜中に水分・栄養補給を行う。
・運動後もストレッチやマッサージ等を行いケアをする。
・運動後にも栄養補給を行う。
・アイシングはただ冷やすのではなく、冷却と温熱を繰り返す。
・力みは不要、呼吸を意識的に行い、目的の筋肉以外は脱力する。
・フォームに注意する。
・同じ姿勢で長時間いない事、長時間椅子に座らない事。
・楽しむ事が重要。時には他のスポーツをしてみる。


食習慣に関わる事

・糖・蛋白質・脂肪の摂取量を、自分の消費量に合わせて調節しよう。
・糖は意識的に摂取すべきだが、やはり消費量に合わせて調節する。
・血糖値の激しい上下動に注意する。特に運動中や睡眠前の高血糖は避ける。
・普段行う食事の時間を、運動を行う時間に合わせて調節する。
・ビタミン摂取源として有用な果物だが、果糖の過剰摂取には注意する。
・蛋白質は意識的に摂取すべきだが、9種類の必須アミノ酸のバランスに注意する。
・脂肪の過度な制限は避ける。運動量に合わせる。
・脂肪が落ちれば必ず筋肉も落ちる。脂肪だけが落ちる事はあり得ない。
・脂肪はカロリー源となり、成長・発育にはむしろ重要。
・低脂肪を徹底する事で、6種類の必須脂肪酸のバランスが崩れる事がある。
・ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEは抗酸化作用があり、蛋白質の正常な合成を補助する。
・ビタミンAとビタミンEは過剰摂取に注意する。ただし食品では稀。
・ビタミンB群は代謝の補助に重要。腸内細菌でも合成可、ただし食事と合わせる事が重要。
・乳製品は乳糖の問題があり、体質に合わせて摂取する。無理して食べない。
・ビタミンCは排出されやすいので数時間おきに摂取しよう。
・ビタミンDやビタミンKは骨のケアに必要。
・ビタミンDは免疫機能にも関与している。紫外線を浴びよう。
・ビタミンKは腸内最近でも合成可、ただし食事と合わせる事が重要。
・カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムは筋肉の収縮を制御する。
・マグネシウムは代謝を補助する。
・マグネシウムは食品からの吸収率が悪く、過剰摂取により下痢しやすい。
・マグネシウムは皮膚からも吸収でき、入浴剤等による吸収も効果的。
・カルシウムやマグネシウムは骨のケアに必要。
・カリウムやナトリウムは細胞内外の水分量調節、及び発汗に必要。
・ナトリウムは過剰摂取により高血圧や浮腫が懸念されるが、過度な制限は逆効果。
・カリウムだけの意識的摂取は逆効果、ナトリウムとのバランスが重要。
・亜鉛は成長ホルモン分泌、蛋白質合成に必要、発汗や運動量により必要量が増える。
・鉄と銅は酸素運搬に必要、ただしビタミンB群や必須アミノ酸の摂取も重要。
・よく噛んで食べる。
・各種栄養素を多く含む食品は最低限知っておこう。
・食事に変化をつけよう。効果があるからと同じ食品ばかりを食べない事。
・運動前〜中〜後や間食での栄養補給を大切にしよう。一度に大量に摂取しない。


その他・改善すべき点

・鼻呼吸を意識づけよう。
・歯並びを改善しよう(よく噛む、虫歯、親知らず、表情筋を鍛える、口呼吸改善など)。
・皮膚疾患は長引かせない。(できるだけ幼少期に治しておく)
・手洗いやうがいを徹底しよう。(免疫の最低限の自己管理)
・ストレス環境を整えよう。またストレスの対処法を増やそう。
・完全なストレスフリーを目指す事では、逆に自分の行動を制限する事になる。
・物事の受け止め方を変えてみよう。
・ポジティブ思考とネガティブ思考のバランスを考えよう。
・人、物、環境、自然との出会いを大切にしよう。
・パートナーや友人を見つけ、一緒に時間を楽しもう。
・時間、お金、労力を有効的に使おう。
・時には気晴らしも必要、自分を上手くコントロールしよう。
・将来のイメージトレーニングをしてみよう。
・常に情報収集し、自分の知識をアップデートしよう。
・新しい情報を得たら、自分の体を使って試してみよう。



参考記事一覧

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