モチリン・グレリン・レプチン・インスリンについて

この記事では食習慣に関わるモチリン、グレリン、レプチン、インスリンという4つのホルモンについて扱っています。尚、詳細については別ブログ「体質を改善したい人のための知識集」にある『「豆知識集26」食事に関わる様々なホルモン』にまとめているのでそちらをご覧下さい。


「モチリン」というホルモンについて

モリチンはエネルギーなど栄養素が不足した時に小腸から分泌されルホルモンです。これが分泌されると胃を活動的にし、胃の中に残っている食べ物を小腸へ送る事ができます。これにより次に胃の中へ入ってくる食べ物をスムーズに消化・吸収するための準備を行います。尚、胃が動く際には特徴的な「グー」という音が鳴り、我々はそれを空腹のサインとして感じ取る事ができます。


グレリンというホルモンについて

空腹(エネルギー不足)の状態が続くと、今度は胃から脳へ向かってグレリンというホルモンが分泌されます。このホルモンは脳下垂体に刺激を与えて成長ホルモン分泌させ、新陳代謝を活性化させる作用があります。何故そのような事が起こるのかというと、空腹の状態とは別の言い方をすれば飢餓状態とも言え、次の食べ物にありつくまでできるだけ長く生きるための生存本能の一つだと言われています。

尚、これはグレリンを分泌するために食事を断つという意味ではありません。長時間体内の糖が枯渇すると、筋肉にあるタンパク質や乳酸などを分解してエネルギーの代わりにしてしまいます。それを糖新生と言います。これが起こると筋肉が落ちてしまうので、グレリンを分泌させるためには「三食決まった時間に十分な栄養を摂る」という事が重要になります。決まった時間に食事をする事ができれば自然と次の食事までの時間が空き、栄養を損なう事なくグレリンを分泌させる事ができるのです。ちなみにグレリンには食欲を増進させる働きもあり、結果として食事量は増える事になります。


レプチンというホルモンについて

満腹感を感じている時にはレプチンというホルモンが分泌されています。レプチンは体にある脂肪細胞から脳へと運ばれ、満腹中枢に作用する事で満腹感を得る事ができると言われています。別の言い方をすれば、糖や脂肪の多い食事をすれば簡単に満腹感を得られるという事であり、一度「糖や脂肪の多い食事」にハマると抜け出すのが難しいのはこれがあるからです。しかしレプチンにはエネルギー消費を活性化させるという役割もあって、分泌される事では逆に脂肪の蓄積を防ぎ、肥満を予防する効果もあります。栄養を十分に補給できたらそれを消費しようとするのはごく当たり前の事ですから、レプチンはその意味で理にかなっているのです。

尚、「糖や脂肪をたくさん摂る」以外の方法でレプチンを分泌させるには「咀嚼(よく噛んで食べる)」が重要です。実はよく噛んで食べるだけでレプチンを分泌させる事ができ、それによって最低限の食事量でも十分な満腹感を得る事ができるのです。これが「よく噛んで食べる=太らない」とよく言われる所以です。よく噛んで食べる事についてはこちらから→よく噛んで食べよう


インスリンというホルモンについて

糖を摂るとその量に応じて血糖値が上がります。血糖値が上がると膵臓からインスリンというホルモンが分泌され、血糖値ができるだけ一定になるよう下げます。では、どのようにして血糖値を下げているのかというと、実は細胞へ糖やアミノ酸などを取り込む事によって血糖値を下げているのです。つまりインスリンには「細胞へ栄養を補給する」という重要な役割があり、これがなければ細胞はエネルギー不足となって正常に機能する事ができなくなります。例えば筋肉は糖を蓄え、それをエネルギーに筋肉を動かす事ができますが、インスリンがしっかり分泌されなければ糖を補給する事ができず、筋肉を正常に動かす事ができなくなります。

しかし一度に大量の糖を摂って血糖値が急激に上昇すると、反射的にインスリンが大量に分泌される事があります。それによって急激に血糖値が上がった後、短時間の内に今度は血糖値が急激に下がるという事が起こります。血糖値が下がって糖が枯渇すると人は強い空腹感を感じる事があります。それによって糖が十分に補充されているにも関わらず次の食事を行い、次の食事までの間隔が短くなります。

それは当然食事の回数や量が増える事を意味し、繰り返せばインスリンの分泌機能自体が壊れていきます。実は血糖値を下げる働きのあるホルモンはインスリンしかありませんので、インスリンが正常に分泌されなくなれば当然血糖値の高い状態が続くようになります。それにより例えば細い血管を詰まらせてその先の細胞を壊死させたり、血管の壁を傷つけて動脈硬化を引き起こしたりなどが症状として現れます。初期症状ではまだその程度ですが、進行すると太い血管や重要な臓器などでもそれが起こる事になり、次第に命にも関わるような心筋梗塞や脳梗塞などにも繋がってしまいます。


参考記事一覧

<お知らせ>
当ブログが電子書籍になりました!
ご興味のある方は「電子書籍について」からどうぞ!!

↓当ブログを応援して下さる方は1日1回で構わないのでクリックをお願い致します↓
インフォブログFC2ブログランキング人気ブログランキングブログ王ブログランキングならblogramにほんブログ村