過剰なダイエットを行うと身長は伸びなくなる

ここでは「ダイエット」と「身長を伸ばす事」の関係について私なりに考えた事を書いてみます。かなりの長文ですがご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。

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ここまでダイエット志向の高い国は日本だけ

アメリカなどの欧米諸国では肥満が社会問題となっています。これは我々庶民にとってファミリーレストランやコンビニエンスストアなどが身近になった事で、誰でも安く高カロリーな食品を手に入れる事ができるようになった事が大きく関係しています。それは日本においても同じで、例えば都心のような人口密集地では歩いて数分間隔と言って良いほどコンビニがありますし、駅前に行けば様々なファミレスやラーメン屋などの飲食店があります。ある程度のお金さえあれば少なくとも食べるものには困らない時代になりました。

特に日本人は世界的に見ても食に対する高い関心を持っているとよく言われます。しかし高カロリー食が身近になった現代でも日本においては肥満が社会問題になる事はありません。それは何故かというと特に日本人に限っては、その食への関心の多くが「ダイエット」に対して向けられているからです。

例えば「カロリー○○%オフ」や「脂肪燃焼を促す」など、日本ではダイエットと結びつくような謳い文句の書かれた商品を当たり前のように目にすると思います。毎年毎年新しいダイエット商品が開発され、その度にメディアで取り上げられ、その度にちょっとしたブームが起きたりしますよね。今では「○○ダイエット」とつく言葉を考えたらキリがないほどたくさんの種類があります。何故そのようにダイエット商品を店頭で当たり前のように目にするかというと、単純に「ダイエット効果がある商品」として売れば普通に売るよりも売れるからです。例えばメーカーが異なる牛乳が横に並べられていて、その内一つに「カロリーオフ」「低脂肪」と書かれていれば間違いなくそれを選ぶと思います。日本人は例えばタンパク質がどのぐらい含まれていて、どんな種類のビタミンやミネラルが含まれているかという事よりも、「カロリー」「糖」「脂肪」といった特定の言葉だけに目を奪われてしまうのです。これも日本人が潜在意識と言えるほどにまでダイエットに対して非常に高い関心があるからなのです。

一方、欧米諸国では肥満が社会問題化しているという割には、「ダイエットをして痩せる」という事が日本ほどは一般的ではありません。肥満が社会問題化していない日本の方がダイエットが一般化しているのは何故でしょうか。それは欧米人は日本人ほど「他人からどう見られているかを考える」という意識が高くないからです。もちろん人と接する上で最低限の身だしなみを整える事は大切ですが、欧米諸国では多種多様な民族、宗教、文化が生まれた時から自分の知覚にあるため、自分とは異なる見た目・考え方を持つ人たちと共存していかなければなりません。日本人のようにいちいち自分の見た目を気にしていたら生きていけないのです。日本ではみんな黒髪で肌の色が肌色をしていて身長も似通っていますよね。しかし海外では金髪や茶髪もいれば赤髪の人もいますし、肌の色も白っぽい人もいれば黒っぽい人も日本人のように肌色をしている人もいます。もちろん体の大きい人もいれば小さい人もいますし、肥満の人も痩せている人も筋肉質の人もいます。それが当たり前なのです。

ですから例え肥満だったとしても自分の体型を気にする人は日本人ほど多くなく、そもそも色んな見た目の人がいるので肥満自体がそれほど特殊に感じません。色んな人がいる中で太っていても問題ではありませんよね、だからこそ社会問題になるまで放置されてしまったという訳です。我々の日本では「自分がどう思うか」よりも「自分が周囲からどのように見られているか」を重視するため、攻撃的な視線から逃れる(無言の圧力)ように自然とダイエットをしようとする訳ですが、海外ではどれだけ問題提起されていても自分が肥満だという事に気づかなかったり、あるいは気づいていても全く気にしなかったりする人も多いようです・・・一長一短ですね。


ダイエットは結果として無理を強いられる

あぐら.jpgさて、ここからは少し話を変えて女性ホルモンについて書いていきます。我々の日本では男性よりも女性の方がダイエットに対して高い関心を持っており、おそらくほとんどの日本人女性にダイエットの経験があると思います。特に女性がダイエットを始める大きなきっかけになるのが「思春期前後の女性ホルモンの分泌」です。

女性は早い人で小学校中学年(小学校四年頃)から大人の体になるための準備が始まります。これを一般的に「思春期」と言い、女性が思春期を迎えると女性ホルモンが大量に分泌されます。女性ホルモンには脂肪を蓄える役割があるため、その影響により全身に脂肪がつきやすくなります。何故脂肪を蓄えようとするかというと単純に子どもを生むために脂肪が必要だからです。妊娠中は胎児に栄養を配分しなければならず、通常よりも多くの栄養を摂らなければなりません。すなわち妊娠中に栄養が不足すると一気に飢餓状態になる可能性があり、それを防ぐために脂肪を蓄えようとするのです。

またもし食べ物をしばらく食べる事ができない状態が続いたとしても、脂肪をエネルギーとして利用する事ができれば少なくともその間は生き長らえる事ができます。例え飢餓状態であっても脂肪さえあれば自分の遺伝子を残せる可能性が高くなる訳です。脂肪はエネルギー源として非常に優秀なんですね。だからこそ思春期を迎えて女性ホルモンが分泌されると全身に脂肪がつきやすくなるのです。これは言い換えれば「将来子どもを生むための準備」の一つであり、誰も抑える事はできません。しかし思春期を迎えた多くの女性はダイエットをしてそれを無理やり抑えようとしてしまうのです。何故ダイエットが「無理やり」と言えるかというと、多くの人が行うダイエットが結果として体に無理を強いる事になるからです。

おそらくほとんどの日本人は男性女性問わず、「日本人の標準的な体型は痩せ型が当たり前で肥満が特殊」と考えていると思います。それはダイエットをしている当事者ももちろんですが、「自分の周囲の人もそう考えている」という事を皆が知っています。そのため日本では「太っている人は皆ダイエットをする」という当たり前の事をしない人や、「痩せ型」という当たり前から外れる肥満の人を「強く敵視する」という事がよく起こります。ダイエットをするきっかけや目的はどうあれ、社会から「しなければならない」と「強いられる」状態になりやすくなるのです。それによって周囲の視線を気にしている人ほど「体重が増える=肥満」という固定概念が強くなり、体脂肪率的に見れば平均的なのに「体重が増える=自分は太っている」と勝手に思い込んでしまいます。その結果、ダイエットを生活習慣の一部として思春期以前から繰り返すようになります。すなわちダイエットを自分でしていると思っていても、実際には「ダイエットをしなければ」という強い使命感に駆られており、自分が気づかぬ内に「結果として心身に無理を課している」のです。

特に女性は男性よりも「同性に同調を求める」傾向が強いと言われています。女性がダイエットをする最初のきっかけの多くは、「周囲の女性が自分の体型を気にするようになりダイエットを始めたから」という場合がほとんどです。「男性にモテたいからダイエットをする」と口では言っていても、実際には「同性に遅れないため」「同性に嫌われないため」にダイエットしているのです。そうして周囲に同調する事で孤立を防ぎ、自分の立場を守ろうとするんですね。もちろんそれは日本人であれば男性でも同じなのですが、女性においては特にその傾向が強いと私は考えています。

これは「ダイエットをしない事」自体が「その人にとって」大きなストレスになるという事であり、そのストレスによって思春期における急激な体型の変化を受け入れる事ができなくなります。もちろん思春期における急激な体型の変化は思春期を終えれば落ち着いていきますが、「ストレスから逃げようとする」のが人間の本能であり、逃れたい一心でダイエットをしてしまいます。必死になるのはダイエットをして周囲の人と同調していないと置いて行かれ、孤立する気がしてひどく不安になるからです。

そうして思春期中にダイエットをすると、実は思春期中の女性ホルモンの分泌量は不安定になります。女性ホルモンは女性にとって美容にも関わる非常に重要なホルモンですよね。髪の毛や肌を綺麗に保ったり、胸を大きくしたりするためには女性ホルモンが必要不可欠です。しかしダイエットをする事で女性ホルモンの分泌量が減り、実際には「美容」とは真逆の結果になっているのです。


食事制限だけのダイエットは女性ホルモンの分泌量を減らす

何故ダイエットによって女性ホルモンの分泌量が減ってしまうかというと、単純に女性ホルモンを作るための材料が不足してしまうからです。「ダイエットをして痩せよう」とした時、ほとんどの人が「食事制限の事しか考えないダイエット」をしますよね。食べる量が減れば体重は確かに減りますが、当然女性ホルモンを作るための材料も不足します。意外と知られていませんが女性ホルモンの材料は「コレステロール」すなわち脂肪です。ほとんどのダイエットでは女性ホルモンの材料となる脂肪を極端に制限(糖はその一部を脂肪として体に蓄えるので女性ホルモンの材料を作るためには糖も必要)しますよね。食事制限によって脂肪を極端に制限すると女性ホルモンを作る事ができず、その分泌が不安定になってしまうのです。

すなわち女性ホルモンの分泌量を減らさないためには、その材料となる脂肪を「最低限体に必要な量は摂る事」が極めて重要になるという事です。ちなみに胸も脂肪なので食事制限だけのダイエットでは胸は小さくなります。また思春期以降では思春期中ほど女性ホルモンの分泌量が増える事はないので、この機会を逃すとその後に胸を大きくする事は極めて難しくなります。思春期以降は全身の脂肪の増減によって胸の大きさが変わるだけであり、思春期中の女性ホルモンの分泌はその意味でも重要なのです。

ダイエットはそのダイエットを行っている間だけは、「ダイエットをしている=努力していると自分を納得させる」事で一時的には満足するかもしれませんが、結果として女性ホルモンを減少させ、美容とは真逆の結果に繋がる事もあるという事を強く認識すべきです。何より思春期中は将来体の大きな赤ちゃんを生むための準備を行う期間です。その期間中に女性ホルモンが減ると女性としての機能が十分に成熟されないので、子宮内に体の大きな赤ちゃんを留めておく事ができなくなります。体の大きな赤ちゃんを生むためにはその赤ちゃんを育てる事のできる「母親の体」が必要なのです。将来元気で体の大きな赤ちゃんを生むためにも、女性ホルモンを正常に「分泌し続ける」よう努めましょう。思春期中やそれ以降に食事制限の事だけを考えたダイエットをするという事は、将来自分が出会うであろう子どもにとっても良くないという事を強く認識すべきです。

そして何より問題なのはダイエットをしている人の多くが、自分の子どもへの影響について考える事なく親になってしまう事です。若い頃から続けてきた「健康に対する偏った考え方」は必ず蓄積されており、いざ親になった時、それを当たり前のように子どもに押し付けてしまうでしょう。「遺伝だから」「日本人は元々身体が小さいから」と何も対策をせずに自分の子どもの将来を狭めていませんか?自分の考える当たり前をただ続けるだけでは未来を切り開く事はできないのです。


小さい頃から継続してダイエットを行うと思春期を早めてしまう

女性の多くは思春期以前から継続してダイエットを行っています。上記のように思春期中や思春期以降に食事制限だけのダイエットを行うと、女性ホルモンが減少し、美容とは逆の結果に繋がる事があるのですが、思春期以前から継続してダイエットを行うと、それに加えて「女性ホルモンの分泌が不安定(極端)になる」という事が起こります。何故女性ホルモンの分泌が不安定になるかというと、これには別のホルモンである「メラトニン(参考記事→メラトニンについて)」が深く影響しています。メラトニンは睡眠に深く関わるホルモンなのですが、実は「性成熟を抑制し、性ホルモンの分泌をコントロール」するという重要な役割があります。すなわちメラトニンの分泌が不安定になると性ホルモンの分泌も不安定になり、思春期が早くに到来する事になります。それは身長の伸びを悪くする大きな原因になります。

特に女性における女性ホルモンには「骨にある骨端線(骨端線は成長期の子どもの骨にある軟骨組織であり新しい骨を作る細胞が活発に働いています)を閉じる」という働きがあります。よってメラトニンの分泌が不安定になると女性ホルモンの分泌が不安定になり、それによって骨端線が早々に閉じ、身長の伸びもそこでピタッと止まる事になります。男性と女性では身長の伸びる時期が違いますよね。男性では遅い人では高校を卒業してから身長が伸びる人もいますが、女性ではそのほとんどの人が中学を卒業するまでに身長の伸びが止まりますし、早い人では中学に上がる前までに身長の伸びが止まってしまう人もいます。女性が男性よりも身長の伸びが悪いのは、女性ホルモンの分泌によって早々に骨端線が閉じてしまうからなのです。つまりそもそも女性は男性よりも身長の伸びが良くないのですが、思春期以前からダイエットを続ける事によって自らそれを加速させているのです。女性においてはそれが顕著に現れるという事を強く認識しておくべきです。

尚、メラトニンは睡眠に関わるホルモンなので、毎日同じ時間に寝て毎日同じ時間に起きるという規則的な睡眠習慣が必要です。日本人が考えるダイエットの多くは食事制限がメインのダイエットですので、運動を行わずに食事を変えるだけでダイエットをする人がほとんどだと思います。運動は体だけでなく脳に刺激を与える事ができ、適度な運動は脳にも疲労をもたらします。脳の疲労は睡眠でしか摂る事ができないため、疲労が蓄積すると自然とそれを休養(睡眠)によって取り去ろうとします。例えば遠足などで歩き疲れていれば強く眠気を感じますよね、それと同じ事です。つまりメラトニンをしっかりと分泌させて深い睡眠を摂るためには、昼間の内に体や脳を動かしてある程度の疲労を感じさせる事も必要になります。疲労させる事で「睡眠の必要性」が増し、睡眠に関わるメラトニンの分泌も活発になる訳です。参考記事→睡眠の質について

またこのメラトニンは「トリプトファン」というアミノ酸の一種から作られています。トリプトファンはタンパク質を構成するアミノ酸の一種であり、肉や魚、卵などタンパク質を豊富に含む食品に含まれています。食事制限がメインのダイエットでは肉や魚などの動物性の食品も敬遠する事が多いですよね。ダイエットによってそれらの食品を食べる機会が減れば当然メラトニンの材料も不足する事になります。

このようにダイエットを行うとメラトニンの分泌が不安定になりやすくなり、メラトニンの持つ「女性ホルモンの分泌をコントロールする」という事ができなくなります。思春期に近づけば近づくほど、女性ホルモンの分泌をコントロールするためのメラトニンの必要量は増えるので、コントロールしきれなくなった途端に女性ホルモンが不安定に分泌されるようになるのです。それによっては「思春期前後になると体調が悪化する」「思春期を早くに迎える」「急激に思春期が進行する」「急に思春期が終わる」という事も起こります。


ダイエットはいつからでもできるが身長は今しか伸ばせない

ダイエットはいつからでも実行できますが、身長は思春期が終われば伸ばす事はできません。今しかできない事をすべきではないでしょうか。理想的なのはメラトニンを分泌させて思春期を遅らせ、緩やかに思春期を迎え、緩やかに終える事です。それによって身長を伸ばす事のできる期間を長くする事ができ、女性でも身長を高くする事ができます。身長を伸ばす事ができれば足の長さを気にする必要もなくなります。メラトニンを分泌させて性ホルモンのバランスを整える事ができれば美容にも繋がります。

これは男性においても同じ事です。メラトニンの分泌が不安定になる事で思春期が早まれば、男性においては男性ホルモンが早々に分泌され、いわゆる「早熟」となります。それによって「身長を伸ばす事のできる期間」が短くなれば最終的な身長の結果は最悪です。特に低身長の男性が社会でどのような扱いを受けているかを考えれば今すべき事は分かりますよね。子どもは子どもで今すべき事を、親は親で今すべき事をしましょう。

ちなみに女性における女性ホルモンは骨密度に深く関係しており、それによって女性は男性よりも将来骨粗鬆症になる可能性が高いと言われています。小さい頃からダイエットを続ける事で女性ホルモンの分泌が不安定になったり、女性ホルモンの分泌量が少なくなる事が続くとそれはどんどん骨に蓄積されていきます。すなわち若い頃続けてきたダイエットは将来的に骨粗鬆症になるリスクを更に高める事になります。特に女性は閉経後になると女性ホルモンが急激に減少するいわゆる「更年期」があり、それ以降になるとその「小さい頃からの積み重ね」が骨密度という形になって表面に出てくる事が多いのです。高齢になっても健康な体でいる事は我々日本人にとって理想ですが、例えばダイエット中の食事を高齢になってもそのまま続けられると言ったらそれは無理ですよね。いつかは「長生き=真の健康」をするための食事を考えなければそならない訳で、そう考えれば食事の事しか考えないダイエットは「不健康そのもの」と言えるのではないでしょうか。


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