筋トレをし過ぎると身長は伸びなくなる?

筋力トレーニング(以下筋トレ)を行うと、与えられたストレスの大きさに応じて筋肉の修復が促されます。これは防衛反応の一つで、そうして以前を上回るようにして修復する事で、そのストレスから体を守ろうとしていると言われています。筋トレはそれによって筋肉を大きくし、筋力を増やす事ができるのです。そして実はこの「筋肉の修復・再生」を行う際には成長ホルモンが分泌されています。

成長ホルモンと聞くと身長を伸ばすために必要だというのは周知の事実です。ですので本来、筋トレを行う事によってはむしろ成長ホルモンの分泌が促され、身長の伸びにも良い影響を与えるはずです。しかし世間的には「筋トレをすると身長の伸びが悪くなる」というイメージがあり、ここに矛盾が生じています。この記事では実際はどうなのか?について私なりに考えてみようと思います。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。

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成長ホルモンの分泌量には限りがある

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男性が思春期を迎えると男性ホルモンと共に成長ホルモンの分泌量が急激に増え、思春期を迎える以前よりも「筋トレを行った際の効果」が出やすくなります。それによって筋トレをただ見様見真似で行っても、筋肉が勝手に修復と再生を繰り返し、筋トレをすればするほど筋肉が大きくなります。人によっては見た目ではっきり見えるほどの大きな変化が出るため、この時期からやたら筋トレをしたがる人が増え始めます。

前述の通り、筋トレを行うと修復・再生させる際に成長ホルモンが分泌されます。ですので筋トレを行う事では成長ホルモンの分泌がむしろ促され、本来は身長の伸びにも良い影響を与えるはずです。しかし筋トレを「し過ぎる」事では、逆に身長の伸びは悪くなってしまう可能性があります。何故なら分泌される成長ホルモンの量には限りがあり、筋肉を大きくするために使われ、身長を伸ばす方へ回す量が減ってしまう可能性があるからです。最も身長の伸びる時期にそれを行り、万が一損をしてしまったら悲惨です。



摂取エネルギーと消費エネルギーのバランス

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身長を伸ばすためには大きなエネルギーが必要です。人体でエネルギーとなるのは、糖・蛋白質・脂肪の3種類の栄養素で、それらのエネルギーを、少なくとも消費エネルギーを上回るようにして摂取する事が重要です。

しかし筋トレはハードになるほど消費エネルギーが大きくなります。また筋肉を維持あるいは増進させるためにも大きなエネルギーが必要になります。つまり運動量に応じた食事量があれば何の問題もないのですが、ハードな筋トレを行う事で、消費量が摂取量を上回ってしまい、身長を伸ばすために必要なエネルギーが不足してしまう可能性はゼロではありません。運動をしても食べなければ消耗するだけです。

尚、そもそも筋トレ自体、「骨に対して刺激を与える運動」ではなく「筋肉に対して刺激を与える運動」です。確かに筋トレによって成長ホルモンは分泌されますが、筋トレのような特定の筋肉に対して刺激が集中する運動よりも、ジャンプなどの全身運動の方が骨に対しては良い刺激を与える事ができます。もちろん「筋トレが身長を伸ばすためには効果がない」という訳ではないですが、「身長を伸ばす」という目的で運動をするのであれば筋トレに拘る必要はありません。その場でのジャンプ運動をした方が良いですね(ただし骨に対して与える刺激は、いきなり大きくしないという事も重要)。



骨端線損傷には十分な注意が必要

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筋肉は鍛えれば鍛えるほど太くする事ができ、大きくなるほど筋力が増加します。ですのでハードな筋トレによって筋肉が太くなり、筋力が増加すると、その強い筋肉に強く骨が引っ張られ、良からぬ怪我を招く事があります。

これは「筋肉が骨の成長を妨げる」訳ではありません。通常、素人レベルでどれだけ筋肉を鍛えたとしても、骨の成長を妨げるほどの筋力はつきませんから、その点は心配不要です。一方、「骨の成熟が完全ではない時期」に、高負荷のトレーニングや間違った方法での無理なトレーニングを繰り返す事では、「自分が気づかぬ内に骨を壊してしまう」事があります。その点は注意すべきという事です。

特に重要なのは成長期の骨にしか見られない「骨端線(参考記事→骨端線について)」です。骨端線は骨の両端に存在する軟骨組織で、通常の骨よりも柔らかく弾力性に富んでいます。身長を伸ばすためにはその弾力性を利用し、骨端線に適度な刺激を与え、骨端線付近にある骨を作る細胞の働きを活性化させる必要がある訳ですが、筋トレのような「特定の部位に大きな負荷が集中するような運動」を繰り返すと、柔らかい骨端線付近の骨が壊れ、骨が正常に伸びなくなってしまう事があります。

重要なのは「一つの運動に固執しない事」「特定の部位に負担がかかるような運動を続けない事」「必要以上の大きな衝撃を与えない事」です。身長を伸ばすためには様々な種類の運動を適度なペースで行う事が大切なのです。



参考記事一覧

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