速筋と遅筋の割合から自分の持つ「才能」について考える

ここでは「速筋と遅筋の割合」について私なりに考えた事を書いてみます。尚、直接身長を伸ばす事とは関係ありませんが、身長と同じようにこの速筋と遅筋の割合も「才能」と言われる事が多いため、当記事は関連事項として扱っています。才能と決めつけ早々に努力をやめてしまうのではなく、そもそも才能とは何なのか?を今一度考えてみましょう。

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★当記事の目次

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筋肉の構造について考える

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筋肉は「筋線維(筋細胞)」が束になったもので、特にこの筋線維は大きく2種類に分ける事ができると言われています。それが「速筋線維(速筋)」と「遅筋線維(遅筋)」です。

簡単に説明すると「速筋」は瞬間的に大きな力を発揮する事ができます。またストレスを与える事で大きくなり、大きくなるほどその筋力も大きくなります。反面持久力はなく、その大きな筋力は長続きしません。一方、遅筋は長時間少しずつ力を発揮し続ける事ができます。鍛えてもあまり大きくならず、大きな筋力を発揮する事もできませんが、使い込む事によりエネルギー効率などが向上し、より長時間の運動が可能になります。

ちなみに実際には速筋と遅筋の両方の要素が混ざり合った「中間筋」もあると言われています。



速筋と遅筋の割合は生まれつき決まっている

ラン.jpg実はこの速筋と遅筋の「元々の割合」は「生まれながらにして決まっている」と言われています。例えば筋トレを行うと筋肉が太くなりますが、それは速筋が増えたり、逆に遅筋が減ったりしている訳ではなく、速筋の線維一つ一つが肥大化しているのです。つまり速筋は鍛えるほど大きくなるので、「筋トレを行った際の効率性は人によって異なる」という事はありますが、いくら筋トレを行っても「速筋と遅筋の元々の割合」を変える事はできない訳です。

これは別の言い方をすれば「生まれながらにして、スポーツに対する向き不向きがある」という事です。つまり速筋の割合が高い人は瞬発的なスポーツに向いており、逆に遅筋の割合が高い人では持久的なスポーツに向いているという事になります。またこれは「生まれつき」であるので、親からの遺伝が大きく関係します。親が速筋の割合が高ければ、その子どもの速筋の割合も同じように高くなる可能性があります。



速筋と遅筋の割合は見た目だけでは判断できない

しかし速筋と遅筋の割合という「自分の素質」に気づく事ができる人はそう多くありません。何故なら、そもそも「速筋と遅筋の割合が影響するほどにまで自分を追い込む」人がほぼいないからです。また「速筋や遅筋の割合が影響するような高いレベルでの競争」という環境にいる人は更に限られており、よっぽど競技レベルの高い環境にいない限り、見た目だけで速筋と遅筋の割合を判断する事はできません。何が言いたいのかというと、我々のような一般人では尚更、「私は〇〇には向いていない」などと考える必要はないという事です。

そう考えると、「実際に行っているスポーツ」と「速筋・遅筋の割合から来る向き・不向き」は必ずしも一致しないという事も言えると思います。前述のように速筋と遅筋の割合は生まれつき決まっているので、親と子の速筋と遅筋の割合は似ています。しかし例え親が100m走など陸上短距離走の選手で、走るのが得意であったとしても、よっぽど競技レベルが高くない限り、実際に速筋の割合が高いとは必ずしも言えません。つまり親が若い頃に行っていたスポーツから、子どもの向き・不向きを判断する事はできないはずなのです。

ここで言える事は「運動が得意・不得意」「スポーツの向き・不向き」などという事を、勝手に決めつける事はできないという事です。特に親による勝手な決めつけは、子どもの選択肢を狭めるだけです。そういった間違った固定概念は親から子へ、そのまた子へとどんどん伝染していきます。その積み重ねは、日本人全体における「健康に対する偏った考え方や知識」にも繋がっていると私は考えています。この機会に考え方を転換し、悪い鎖を断ち切りましょう。



速筋と遅筋の割合を知る方法はないのか

これはあくまで目安ですが、速筋と遅筋の割合については、例えば「遺伝子検査キット」などを使う事で簡易的に調べる事ができます。他では「速筋の割合」に関しては、ある程度計算にて求める事もできるようです。以下はその計算式です。


計算式:速筋の割合=69.8×A-59.8


計算式の途中で出てくる「A」は「50m走の速度(km/h)」÷「12分間走の速度(km/h)」で求める事ができます。ちなみにこの50m走の速度は「50÷50m走のタイム(秒)×3600÷1000」にて、12分間走の速度は「走った距離(メートル)÷12×60÷1000」にて求めます。

例えば50m走を8秒で走り、12分間走で3000m走った場合を考えてみます。この時の50m走の速度を計算してみると22.5km/hになり、12分間走の速度は15km/hになります。それによって「A」は22.5÷15となって「1.5」になります。後はそれを上記の計算式に当てはめ、69.8×1.5-59.8を計算すると「44.9」という答えが出ます。すなわちこの例では「44.9%」という速筋の割合がある事になり、その割合だけを見れば、瞬発系よりもやや持久系のスポーツに向いているという事が分かります。

ただし、例えば長距離を走るための体の使い方が上手く、逆に短い距離は苦手という人では、12分間走の距離は長くなり、50m走のタイムは悪くなります。しかしそれは50m走を速く走るための技術がないだけであって、実際には速筋の割合が高い人もいるかも知れません。つまりこの計算結果には「走るための技術」も大きく関係しており、正確ではありません。



固定概念を取り外そう

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今まで「当たり前」だと考え、自然に受け入れてきた知識の中には、実際には間違っている知識、あるいは別の理解をした方が良い方向へ進むというような知識もあるはずです。

例えば「卵は1日1個」。当たり前のように言われてきたこれも間違った知識です。食品に含まれるコレステロールは血中コレステロール値に確かに影響しますが、食事以外の要素による影響の方が大きいという事が最近明らかになってきています。また今では当たり前の「熱中症」も、数十年以上前にはそもそも「熱中症」という言葉が存在せず、「変死」として片付けられ、暑さで死ぬなんて事を誰も知らなかった時代もあります。更に「筋肉痛」。これは筋肉で炎症が起こっている訳ではなく、乳酸、リン酸、アデノシンなどの物質が神経を刺激する事による痛みという説が有力です。筋トレ後に起こるとされる「超回復」も、そもそも筋肉が大きくなるのは、筋肉にストレスを与えた事により、そのストレスから体を守ろうとして起こるストレス反応の一つと言われています。

当ブログのテーマで言えば「身長は遺伝」もそうです。果たして本当に全てが遺伝で決まってしまうのでしょうか。そもそも遺伝子には見た目に現れる遺伝子と、見た目には現れない遺伝子があります。たまたま見た目に現れなかっただけで、実際には身長を高くする遺伝子を持っているかもしれません。誰がどんな遺伝子を持っているかは誰にも分からないのですから、親が低身長だからといって、子どもが低身長になるとは限りません。早々に「遺伝だ」と決めつけてしまうよりも、今からできる事をすべきではないでしょうか。子どもなら子どもなりに、親なら親なりにできる事はたくさんあります。



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